2021-01-01から1年間の記事一覧

『BOSCH/ボッシュ』の年末でした

20日(月)からあのハリー・ボッシュのテレビ・シリーズを見てます。2015年ではじまるシーズン1から、2021年のシーズン7で終了。Amazonビデオで配信されています。シーズン1つで平均10エピソード、合計68エピソードもあるのですが、29日(水)で見終わりま…

支部大会終わる

2年ぶりの対面とZoomのハイブリッドによるアメリカ文学会北海道支部の第31回支部大会が終わりました。支部長、事務局長、幹事(2名)がほぼ仕切っていますが、僕も幹事の一人。第1部の特別講演会の司会を仰せつかって「奴隷文学」の勉強をひと月位しました。…

『預言者』の作者とセクシュアリティ

ペーパーバックの読み手のN野君からRobert Jones, Jr.のThe Prophetsを教えられた。今週の末の支部大会で現代と奴隷制文学についての講演がある予定です。それでN野君がこんな本がありますよって情報をくれたのです。でもペーパーで2500円もするのです。 ミ…

今度は『若草物語』

27才のアメリカのアイルランド系のサーシャ・ローナンという女優が『ストーリー・オブ・マイ・ライフ/わたしの若草物語』(2019)で次女のジョーを演じています。『赤毛のアン』の映像と原作(翻訳)を読んでいて、『若草物語』についても関心が飛び火した…

『荒地』の詩人たちの恋

1970年の『中桐雅夫詩集』(現代思潮社)の「中桐雅夫について」(鮎川信夫)を読みました。どうも奴隷文学について小説を読んだり映画を見て、少々疲れる。それで最近読んだ本を再読していました。『荒地の恋』も。この恋も少々つらいけれど、19世紀の奴隷…

ハリエット、ザ・ヒーロー

多数の逃亡奴隷の脱出を助け「女モーゼ」と言われた、ハリエット・タブマンの一生を描いた『ハリエット』をアマゾンで見ました。2008年に勤務先の大学と提携をしている大学に短期語学研修の学生の引率で3週間ほど滞在しました。大学はアメリカとの国境に近い…

デフォー~カミュ~ペストと監禁

カミュの『ペスト』(1947年)のエピグラフ(小説が始まる前の冒頭の言葉)。 「ある種の監禁状態を他のある種のそれによって表現することは、何であれ実際に存在するあるものを、存在しないあるものによって表現することと同じくらいに、理にかなったことで…

奴隷文学の映像化

18日の支部大会の特別講演は「奴隷文学」について。そのための俄か勉強をしています。 ピューリツア賞とナショナル・ブック・アウォードをダブル受賞したColson Whiteheadの The Underground Rairroadを(2016)もペーパーで読みつつ、Amazon制作の映像も見…

会津少年のその後

また柴五郎です。『守城の人―明治人柴五郎大将の生涯』(光文社NF文庫)を読んでます。理由は『明治の会津人』が柴の幼年学校時代で終わり、その後も柴五郎について知りたいと思う気持ちが置き去りにされたからです。 『守城の人』の方は、遺族の許可を得て…

明治の会津少年の苦闘

『ある明治人の記録』(中公新書)を読みました。「会津人柴五郎の遺書」と副題のあるこの本の編者は石光真人(まひと、1904‐75年)。陸軍の軍人だった父親の真清(まきよ、1868‐1942年)の遺稿を整理してしばしば訪ねた相手が、父の知り合いの柴五郎(1860‐…

バスキアと大物夫婦

月曜の朝刊の1面広告(ティファニー)で、バスキアの絵とバスキア風の男性と大きくなった?ビヨンセが登場していた。調べてみるとバスキア風の男性はジェイ・Z(ジー)で夫婦でティファニーのCMに出演しているのでした。バスキアは好きで、NYで画集を買って…

訃報と11月22日

高校3年の時のクラス・メート(女子、旧姓I谷さん)が亡くなった。夫は10組のM谷君。 I谷さんとは高校の時に1回だけ喫茶店で話した事がある。第一鳥居近くの「ローマ」か「羅馬」というお店だったと記憶しています。デートになるのかな? その後同期会では…

文学と他者/世界との葛藤

アメリカ文学の勉強を少し始めようと思いましたが、非常勤についてはやはり年令の壁があったようで。文句を言えば依頼する相手の年齢と自分の大学の定年(非常勤もふくめて)について確認しておくのが筋だと思います。僕はそんな年には見えなかった?とメー…

柴中佐/『北京の55日』/会津出身の軍人

1963年ニコラス・レイ監督の映画で伊丹十三が演じた柴五郎について。薩長の新政府軍と戊辰戦争で戦い、白虎隊で多数の戦死者を出した会津。その会津出身で大将まで出世した軍人について少し興味がありました。佐幕派/敗軍の人たちの明治時代におけるあり方…

詩人とシベリア経験

『荒地の恋』から詩誌『荒地』の詩人たち、そして戦後の詩について少し読んでいます。 中心にいた鮎川信夫よりも少し年上の1915年生まれの(大正4年)石原吉郎についても。一時期読んで影響もうけていました。大正4年というと母と同い年。その2年上の父も30…

嬉しいけど・・・

土曜日に久しぶりに「酒とそば まるき」に。まぐろ(赤身)も卵焼きもどれも美味しかったです。〆に上鴨せいろ。普通の鴨せいろで良かったのですが、つけ汁のカモ肉+カモ肉のたたきが食べたかったので。値段はけっこう高いかも知れません。というか、客は中…

大江健三郎~伊丹十三

12月の支部大会(アメリカ文学)の特別講演の司会になってしまった。適任というのではなく、他の役員はそれぞれ仕事はあるので分担という事で。で講師のH平先生はフォークナーとトニ・モリソンの専門家。そしてその二人のほかには大江健三郎が先生の文学体験…

ゼミの思い出

なぜか最近ゼミの事を思い出します。2010年から7年ほどゼミを担当しました。38年の大学教員生活のうち18年は教養部、その後3年は人文学部に居候、そのあと6年は経済学部に、最後の11年が人文学部。その人文学部にいた時に初めて専門演習を担当しました。 専…

スティングの『デュエッツ』を聞く

スティングのコンピレーション・アルバムDuets(2021)を聞いています。人選がcolor blindでgenderも意識している。color blindというのは色盲ではなくて、肌の色に偏見を持っていないという意味です。余計な説明かも知れませんが、Gimsはコンゴ出身のフラン…

ふたたび

土曜日にまた知事公館の紅葉を見に行きました。残念ながら先週の方がきれいでした。 でまた近代美術館の2階で休憩。その後、かみさんの実家によって貰い物を受け取り、かみさんはまたお姉さんの自転車を借りて山の手ラッキーに買い物へ。僕はバスで帰宅。 日…

老人とテニス

Kさんがアキレス腱を切った。 Eさんがボールを踏んで捻挫をした それを聞いている僕も肩の筋肉を断裂した みんなもう年なんだから無理をしないで楽しみながら のんびりボールを追えばいいんだ そうだねと言いながら Tさんは強烈なサーブを放った 年を取って…

『荒地の恋』を読む。

ねじめ正一の『荒地の恋』(2007年)を読みました。詩誌『荒地』の同人である北村太郎と田村隆一の4番目の妻明子との恋についての物語。でもそれよりも、「荒地」派の詩人たちの交流が興味深かったです。時々書いていますが英文科に学部移行した動機の一つが…

いろいろと/痛風/紅葉

ちょうど1週間前に2年ぶりに痛風が出ました。 けっこう慣れているので、痛みの様子を見ながら薬を飲んだり、酒を控えたり。面倒なのはもう一つの薬と飲む時間を調整する点でした。 木曜くらいには自転車で生協に買い物にも。土曜には誘いが来てテニス。でも…

ヨブ記/つむじ風/人生

元の勤務先の学長/理事長のY先生からエッセイ集が送られてきました。 最後の11年間同じ学部で、研究室も隣り、同い年で親近感を持っていました。もっとも僕とは、性格も学歴も研究業績も、現在のポジションもかなり違いますが。 さてご本のタイトルの『つむ…

言葉を聞かない自由

チャールズ・ミンガスを聞いています。Changes 1&2, Mingus at Carnegie Hall, Mingus In Europe 1&2, Mingus Ah Um, The Clownなど。ミンガスの音楽を聴く人は知っていると思いますけど、ミンガスってけっこうしゃべるんです。聴衆への曲の紹介、メンバーへ…

いろいろと/特に何もなく

ブログの月刊アーカイブに出ている数を見ると9月は30。ほぼ毎日書いていたんですね。8月は25、7月と5月は21、6月は26。平均すると3日に2回、1週間に4~5回くらい書けばいいのかと。続くと続けようと無理して書く事にもなって、書くことが目的になってしまい…

ミンガス、ドルフィー、ジョーダン

1964年4月ドイツでのライブMingus in Europe。サックスがエリック・ドルフィーとクリフォード・ジョーダン。 エリック・ドルフィーは6月に糖尿病による心臓発作で亡くなったようです。ツアー中の客死。 「黒人アーティスト、エトランゼ」(https://seiji-hon…

ミンガスとドン・プーレン

1974年のカーネギー・ホールでのライブを聞いていますが、なぜかアナログ・レコードではPerdid とC Jam Bluesの2曲のみ。CDでは完全収録。 CD1はIntroduction , Peggy’s Blue Skylight、 Celia、 Fables of Faubus 。CD2 はBig Alice 、Perdid、 C Jam Blue…

50年代のBlue Note

昨日は山の手コートにテニスに行くときに公園の入り口でご近所のK先生と雑談。 北大教養の時のクラス顧問のY先生と教育学部のT先生の話になる。Y先生の事を褒めてくれて嬉しかったです。6月の時点で入院中と聞いていたけれどもう退院したかな。T先生の事も…

『サクリファイス』と小説のタイトル

自転車ロードレースと小説の話です。 自転車ロードレースの小説を読んでいるとけっこう新しい≒知らない言葉に出くわします。 最初は普通に使っているらしいけれど、僕が知らなかった言葉。例えばミニ・べロ。日本でも見かけるタイヤの小さいですが、べロがフ…