女性作家は面白い

「女性作家は面白い、けどコワイ」というタイトルを考えたけど、何となく「コワイ」のでやめました。

 さて何人か女流作家の作品を読んでいます。だいたい前に買って読んでいた作品ですが。

・平 安寿子(たいら あすこ)

 『グッドラックららばい』(講談社、2005年)と『素晴らしい一日』(文春文庫、2005年)が本棚にあって再読。

 今回、生年月日が3月9日と僕と同じである事が判明。しかも1953年生まれ。もっと若い人とだと思っていた。若いって言っても50代か60前後。たった一つしか違わないとは。

 それとアメリカの有名だけど地味な?アン・タイラーに平(たいら)というペン・ネームが由来している。『偶然の旅行者』が映画化で有名。

 アン・タイラーは翻訳はほぼ読んでいるし、ペーパーも10冊くらいあるのですが、そっちの方はあまりきちんとは読んでいません。

 『こっちへお入り』(2008)と読みました。30過ぎの独身OLが落語に挑戦する話。たまたまNHK朝の連ドラ『ちりとてちん』の再放送をNHKオンデマンドで見ている最中なので、面白い。

 

絲山秋子(1966~)

 『袋小路の男』(2004)前に読んだことがあるけれど、よく覚えていない?ので、再読待ち?

 『沖で待つ』(2005)芥川賞。本棚を探しているけれど見つからない。アマゾンで注文しようと思いつつ、注文した後で見つかるケースも時々あるので、少し時間をおいてまた探そうと。

 

角田光代(1967~)

 『対岸の彼女』(2005)直木賞受賞作を再読。女性作家の怖さと面白さの例です。分析は今後の課題?

 『ツリーハウス』は昨日アマゾンから届いて読書中。角田さんの作風とは違うような。

 

・萱野葵(かやのあおい、1969~)

 『段ボールハウスガール』(1999)は米倉涼子主演で『ダンボールハウスガール』映画化されたらしい。

 『ダイナマイト・ビンボー』(2003)は再読。女性作家の怖さと面白さの例です。分析は今後の課題?

 女性作家のリアリズムって、厳しいけど鋭い。ちょっと逃げ場がないような。読んでいてツライ部分もあります。

 

 コートに行くと女性のメンバー(僕よりも年上です)から「先生は苦手だなぁ」と言われました。僕が元教師だった事をいっていると思ったのですが。

 家に帰って、その意味に気付きました。コートでは来た順番に名前を書いて、それに基づいてプレイの順番を決めます。

 じつは彼女はコートの入って来て、すぐに仲間と雑談をするタイプ。名前を書かない。すると彼女に名前を書くように言うか、誰かが代わりに名前を書き入れる。そのあたりの不満を僕が別な人にその事を言ったような気がする。

 僕は4人のプレイが終わってすぐ次の4人がコートに入らないと気が済まないタイプです。でも入れ替わりなんか、のんびりやればいいとも思いました。生徒を管理する先生のようなうるさい人と思われたようで、少し自分のピリピリした点を反省しました。今度コートに行ったら、彼女に「先生はやめました」と言おうと思います。

 写真は本当は上記の作品の表紙がいいのでしょうが、適当なのがないので、デュフィの出身地ル・アーブルを描いた「ル・アーブルの庭と家」(Jardin et Maison au Havre)という1915年の作品です。ル・アーブルはLe Havreなのですが、leというフランス語の定冠詞(英語のthe)の男性形。場所を表すàという前置詞がくるとLe+à → auとなるフランス語のルールです。カフェ・オレのcafe au laitと同じ。