2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

半分、復活

新学期が始まりましたが、僕の担当授業は履修者が多い(272名)ので、対面授業は5月末からになります。感染対策の観点から教室の収容人数の3分の1以下の履修者数でなければならず、そうでない場合は最初の時間割で決めた教室に代わる教室を探す期間が必要に…

『麦秋』の爽やかさと疑問

原節子が「紀子」を演じた三部作の2番目『麦秋』。第1作の『晩春』と最後の『東京物語』よりも好きです。『晩春』での寡の父親との関わりについて、エレクトラ・コンプレックス絡みの解釈が多くて少し辟易します。『東京物語』はラストが少し寂しい。その点…

文学と地方の衰退

アメリカ文学の学会では全国で東京と関西を中心に7つの支部が活動しています。北から北海道、東北、東京、中部、関西、中四国、九州。中部は名古屋を中心に金沢までふくみ、中四国は中国地方と四国。去年は久しぶりに金沢大学(中部支部)だったので、(金沢…

モダニストか伝統回帰か

中野翠さんの『小津ごのみ』は何回も読み直して、楽しく「うんそうだね」と教えられところが多いのですが、1点のみ納得できないのが、小津は戦後もモダニストで伝統への回帰はないという意見です。 先ずモダニストまたはモダニズムについて。ちょうど100年前…

『東京物語』の紀子の孤独について

小津安二郎監督が原節子を初めて起用した『晩春』(1949)から、『麦秋』(1951)、『東京物語』(1953)で彼女は共通して「紀子」という役名で出ています。前2作は婚期を逸しかけた?娘、最後は未亡人。 さて小津本の20数冊目は『「東京物語」と日本人』と…

ネット、閉店、散髪

ネットはインターネットではなくて、テニス・コートののネットです。管理(補佐)をしているテニス・コートのネットを張る。冬の間はうちのガレージに預かっています。去年よりも3日早い。一番早く開けた近くのコートに人が集中しているのでうちのコートも開…