2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧

会津少年のその後

また柴五郎です。『守城の人―明治人柴五郎大将の生涯』(光文社NF文庫)を読んでます。理由は『明治の会津人』が柴の幼年学校時代で終わり、その後も柴五郎について知りたいと思う気持ちが置き去りにされたからです。 『守城の人』の方は、遺族の許可を得て…

明治の会津少年の苦闘

『ある明治人の記録』(中公新書)を読みました。「会津人柴五郎の遺書」と副題のあるこの本の編者は石光真人(まひと、1904‐75年)。陸軍の軍人だった父親の真清(まきよ、1868‐1942年)の遺稿を整理してしばしば訪ねた相手が、父の知り合いの柴五郎(1860‐…

バスキアと大物夫婦

月曜の朝刊の1面広告(ティファニー)で、バスキアの絵とバスキア風の男性と大きくなった?ビヨンセが登場していた。調べてみるとバスキア風の男性はジェイ・Z(ジー)で夫婦でティファニーのCMに出演しているのでした。バスキアは好きで、NYで画集を買って…

訃報と11月22日

高校3年の時のクラス・メート(女子、旧姓I谷さん)が亡くなった。夫は10組のM谷君。 I谷さんとは高校の時に1回だけ喫茶店で話した事がある。第一鳥居近くの「ローマ」か「羅馬」というお店だったと記憶しています。デートになるのかな? その後同期会では…

文学と他者/世界との葛藤

アメリカ文学の勉強を少し始めようと思いましたが、非常勤についてはやはり年令の壁があったようで。文句を言えば依頼する相手の年齢と自分の大学の定年(非常勤もふくめて)について確認しておくのが筋だと思います。僕はそんな年には見えなかった?とメー…

柴中佐/『北京の55日』/会津出身の軍人

1963年ニコラス・レイ監督の映画で伊丹十三が演じた柴五郎について。薩長の新政府軍と戊辰戦争で戦い、白虎隊で多数の戦死者を出した会津。その会津出身で大将まで出世した軍人について少し興味がありました。佐幕派/敗軍の人たちの明治時代におけるあり方…

詩人とシベリア経験

『荒地の恋』から詩誌『荒地』の詩人たち、そして戦後の詩について少し読んでいます。 中心にいた鮎川信夫よりも少し年上の1915年生まれの(大正4年)石原吉郎についても。一時期読んで影響もうけていました。大正4年というと母と同い年。その2年上の父も30…

嬉しいけど・・・

土曜日に久しぶりに「酒とそば まるき」に。まぐろ(赤身)も卵焼きもどれも美味しかったです。〆に上鴨せいろ。普通の鴨せいろで良かったのですが、つけ汁のカモ肉+カモ肉のたたきが食べたかったので。値段はけっこう高いかも知れません。というか、客は中…

大江健三郎~伊丹十三

12月の支部大会(アメリカ文学)の特別講演の司会になってしまった。適任というのではなく、他の役員はそれぞれ仕事はあるので分担という事で。で講師のH平先生はフォークナーとトニ・モリソンの専門家。そしてその二人のほかには大江健三郎が先生の文学体験…

ゼミの思い出

なぜか最近ゼミの事を思い出します。2010年から7年ほどゼミを担当しました。38年の大学教員生活のうち18年は教養部、その後3年は人文学部に居候、そのあと6年は経済学部に、最後の11年が人文学部。その人文学部にいた時に初めて専門演習を担当しました。 専…

スティングの『デュエッツ』を聞く

スティングのコンピレーション・アルバムDuets(2021)を聞いています。人選がcolor blindでgenderも意識している。color blindというのは色盲ではなくて、肌の色に偏見を持っていないという意味です。余計な説明かも知れませんが、Gimsはコンゴ出身のフラン…

ふたたび

土曜日にまた知事公館の紅葉を見に行きました。残念ながら先週の方がきれいでした。 でまた近代美術館の2階で休憩。その後、かみさんの実家によって貰い物を受け取り、かみさんはまたお姉さんの自転車を借りて山の手ラッキーに買い物へ。僕はバスで帰宅。 日…

老人とテニス

Kさんがアキレス腱を切った。 Eさんがボールを踏んで捻挫をした それを聞いている僕も肩の筋肉を断裂した みんなもう年なんだから無理をしないで楽しみながら のんびりボールを追えばいいんだ そうだねと言いながら Tさんは強烈なサーブを放った 年を取って…

『荒地の恋』を読む。

ねじめ正一の『荒地の恋』(2007年)を読みました。詩誌『荒地』の同人である北村太郎と田村隆一の4番目の妻明子との恋についての物語。でもそれよりも、「荒地」派の詩人たちの交流が興味深かったです。時々書いていますが英文科に学部移行した動機の一つが…