『預言者』の作者とセクシュアリティ

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ペーパーバックの読み手のN野君からRobert Jones, Jr.のThe Prophetsを教えられた。今週の末の支部大会で現代と奴隷制文学についての講演がある予定です。それでN野君がこんな本がありますよって情報をくれたのです。でもペーパーで2500円もするのです。

 ミシシッピの農園で働く二人の黒人男性。白人の農園主は女性の奴隷を××しますが、同時に男性の奴隷に黒人女性と子供を作れと強制します。働き手=財産が増えるからです。でもこの主人公の少年(青年)はそれを拒絶する、なぜか強制的な××を忌諱するからか。それもあるかも知れませんが主人公のセクシャリティの問題でした。これはありそうでなかった視点で、黒人男性(奴隷)の同性愛の物語でもある。著者によればBlack queer love has always existedだそうです。

 そのうちにN野くんからのメールで、彼のツィツターをロバートが見つけて紹介し、複数のアフリカ系アメリカ人が反応したそうです。それではどんな人物か知りたくて、彼のインタビューの動画を見つけました。するとチャーミングな若者でおしゃれ。話し方はもちろん知的です。あのジェームズ・ボールドウィンを記念する賞の受賞か最終候補になったようです。

 でも面白かったのは、インタビューワーが黒人女性、白人女性、白人男性の場合の彼の話し方が違う点でした。簡単に言うと黒人女性が相手の時が一番くつろいでいて、白人男性との時は緊張というのは違うでしょうが、構えているというか。つまりロバートもゲイの青年だと思います。身振りや話し方からそう思いました。柄物のシャツに蝶ネクタイもカラフルでオシャレですが、ゲイっつぽい。ちろん悪い意味で言っているのではもありません。