『麦秋』の爽やかさと疑問

原節子が「紀子」を演じた三部作の2番目『麦秋』。第1作の『晩春』と最後の『東京物語』よりも好きです。『晩春』での寡の父親との関わりについて、エレクトラ・コンプレックス絡みの解釈が多くて少し辟易します。『東京物語』はラストが少し寂しい。その点…

文学と地方の衰退

アメリカ文学の学会では全国で東京と関西を中心に7つの支部が活動しています。北から北海道、東北、東京、中部、関西、中四国、九州。中部は名古屋を中心に金沢までふくみ、中四国は中国地方と四国。去年は久しぶりに金沢大学(中部支部)だったので、(金沢…

モダニストか伝統回帰か

中野翠さんの『小津ごのみ』は何回も読み直して、楽しく「うんそうだね」と教えられところが多いのですが、1点のみ納得できないのが、小津は戦後もモダニストで伝統への回帰はないという意見です。 先ずモダニストまたはモダニズムについて。ちょうど100年前…

『東京物語』の紀子の孤独について

小津安二郎監督が原節子を初めて起用した『晩春』(1949)から、『麦秋』(1951)、『東京物語』(1953)で彼女は共通して「紀子」という役名で出ています。前2作は婚期を逸しかけた?娘、最後は未亡人。 さて小津本の20数冊目は『「東京物語」と日本人』と…

ネット、閉店、散髪

ネットはインターネットではなくて、テニス・コートののネットです。管理(補佐)をしているテニス・コートのネットを張る。冬の間はうちのガレージに預かっています。去年よりも3日早い。一番早く開けた近くのコートに人が集中しているのでうちのコートも開…

50年前?の詩集

21才の時に出したガリ版刷りの詩集がまだ手元にあります。 たぶん英文科の2年生の時に作ったのかな。 詩は高校の時の国語の参考書にでていた三好達治の「あはれ花びらながれ をみなごに花びらながれ」という詩句を強く覚えています。タイトルは「甃(いし)…

「和田珈琲店」の和田さん

1週間のピロリ菌の除菌終了。と言っても3種類、5錠の錠剤を1日2回飲むだけでしたが。1か月後に近所の内科に行って、ピロリ菌が残っていないか確認する予定です。 今日の午前中は初テニス、そしてその後に初ビールの予定。3月の30日に初テニスの経験があ…

禁酒、パンク、メタ的思考

今日で禁酒6日目。肝機能のために血液検査をしたらピロリ菌が陽性と判明しました。50代以上の人はみんな持っているそうですが、体が弱っている時に活躍?するんでしょうか。内視鏡の検査を経て、1週間の除菌(って言うんですね)をしています。ときどき痛風…

札幌を離れる

年下の友人が札幌を離れて京都に引っ越した。 年下と言っても彼女のお母さんが僕よりも年下なので、娘くらいの年齢だろうか。 7年前に九州から札幌の大学に赴任して、北海道支部の仲間になった。 今回京都の大学に移動になったけれど、彼女のいた7年間は僕的…

『東京に暮らす―1928~1936―』、他者承認をこえて

中野翠さんの書評集『アメーバのように。私の本棚』(ちくま文庫)で教えられた外国人による日本人論的なエッセイ。イギリスの外交官夫人キャサリン・サンソムによるものです。外部から一時的に来訪した人の単純な日本人礼賛とそれを有り難がる日本人。他者…

ボサノバのミューズ

もちろんブラジルの女性歌手ナラ・レオンの事です。1942年生まれで1964年の『ナラ』でデビュー。この年にセルジオ・メンデス(懐かしい)とファッション・ショーのために来日したらしいです。1967年の『5月の風』と1971年の『美しきボサノバのミューズ』を聞…

櫻谷の寒月にしびれる

木島櫻谷(このしまおうこく)という明治10年生まれの日本画家について3週間前くらいの新聞で知った。明治後半から昭和初期に活躍したようです。曽おじいちゃんが狩野派の絵師で、おじいちゃんと父さんは宮廷に高級家具を納める仕事をしていたらしい。 高等…

千円札をばらまく!?

1週間か10日に一度、買い物とランチを兼ねて街へでていました。それが年末の体調不良から、体力に自信がないので控えていました。と言うか何か気分的にも駄目だったんですね。 それが3週間ぶりに出かけてみました。何でもありません。大丈夫でした。東急デパ…

斉藤哲夫を聴く

坪内祐三から中野翠、中野翠から小津、そしてなぎら建壱の酒場もの、『日本フォーク大全』(ちくま文庫)を読んでいます。追悼物?から和田誠の対談(三谷幸喜、川本三郎など)などで2月は過ぎました。 なぎらさんはNHKの午後なまで見かけますが、フォーク第…

A Child Is Born

友だちに二人目の孫が生まれた。予定日が過ぎていたので心配していたのですが、良かった。 サッド・ジョーンズの名曲にA Child Is Bornがあります。ギターのケニー・バレルがGod Bless the Childで演奏しているよう。このアルバム・タイトルも子供の歌ですが…

チック・コリアとリズム

チック・コリアと言えば1968年のNow He Sings Now He Sobs。1曲目のSteps-What Wasのスピード感とミロスラフ・ヴィトスのベースとロイ・ヘインズのドラムスのタイトなリズム。演奏中盤のドラム・ソロの後にベースに導かれるように始まるチックのピアノのフレ…

中野翠の『小津ごのみ』を読む

中野さんんについては以前から林真理子がらみでと、週刊『文春』の映画欄(シネマチャート)で注目していました。 実は今回も坪内祐三絡みで。かれのエッセイスト仲間。年は思っていたよりも上で1946年まれです。僕は坪内さんと中野さんの中間。それで彼女の…

ストリートワイズ 街に生きる

昨年1月に61才で亡くなった坪内祐三さんの本を読み続けています。もともと家にあった『古くさいぞ私は』(晶文社、2000)、『文学を探せ』(文藝春秋、2001)、『変死するアメリカ作家たち』(白水社、2007)に加えて、『ユリイカ』と『本の雑誌』の追悼号…

カウリーとラウリー

昨年1月に亡くなった坪内祐三さんのエッセイに、マルコム・ラウリーとマルコム・カウリーの区別もつかないと言ってある編集者にいちゃもんを付けるエピソードがあります。このY原という編集者、一時期才能はあったけど晩年あれて有名な作家の生原稿を売った…

モフェット一家

チャ―ネット・モフェット(1976年うまれ)の1987年のアルバムNet Manを聞いた時は21才のベース奏者のアルバムとは思えませんでした。曲も演奏もいい。曲のメロディーとリズムのバランスもいい。それもそのはず17才でウィントン・マルサリスのバドの加入し、…

程の良さ

イギリスのミステリー作家コリン・デクスター(1930~2017)のモース警部シリーズを再読しています。 関連して『推理作家の家』(南川大三郎、西村書店)も再購入して作家の家や書斎などの写真を楽しんでいます。日本の作家の『作家の家』、『作家の住まい』…

正月の終わり

鏡開きの時にネットがつながらず慌てました。いまはスマートフォンのテザリングでつないで不自由を感じません。その料金の加算が気になりますが、家のデスクトップのプロバイダーからの毎月の請求書が来たら、またそっちに戻そうかと。 昨日はお炊き上げ(ど…

インターネットが・・・

急にデスクトップのインターネットがつながらなくなった。ケーブルとかの接続ではなく、たぶんOCNの料金未払いだと思います。毎月7000円程度請求書が来たらすぐにコンビニで支払っていました。数年前にも忘れてつながらなくなった。で、支払いをしたらすぐに…

懐かしい映画館

またN田君のブログに触発されて。何か自分でテーマ思いつけないようで老化か寂しいですが。 『ウエスト・サイド物語』を見たのは1961年上映だから9才?たぶん映画好きのおふくろに連れられて行ったと思います。でも中学生の頃に見た記憶があるので調べてみる…

NYのすし田などなど

N田君がニューヨークのすし田について書いていたのでついつられて。 96年にフィラデルフィアのペンシルヴァニア大学に客員研究員としていた時にかみさんのご両親が訪ねて来て一緒にニューヨークに行きました。その時にすし田にも行きました。すすきのの「ふ…

正月の終わりと大雪

7日の夜寝る時は何でもなかったのに起きると大雪でした。 でもこの程度だと大雪と騒ぐ程ではないけれど、最近は少ないので。 朝一番で雪かき。汗をかいたのでビール。 音楽はフランソワーズ・アルディのベスト盤。でも期待して聞くとそれほどでもないので、…

平穏

年末は少し体の不調の予兆?があって不安と諦めとなんでもない事に新鮮な印象を感じ、そして家族と健康で仲良く、そして平穏な生活が営めればそれでいいと思う時間でした。 さて元旦の朝は少し雪が降って静かで平和です。ちょっとだけアリバイ的に雪かきをし…

年末の教養小説

井上靖の青春小説三部作『しろばんば』~『夏草冬涛』~『北の海』から下村胡人の『次郎物語』(5部作、未完、新潮文庫で上中下巻)に進んでしまいました。現在中巻を読了。 児童文学、青春小説、教養小説と名称がいろいろあるのは、扱っている主人公が子供…

不安

先週から喉のあたりに少し違和感があって、長いあいだウィスキーやウォッカなどきついお酒をストレートで飲んできたせいかなと自己責任的な諦め的な気分です。年が明けても変わらな行ければ、病院に行こうかなと。 ここでも時々書いている「こうや」という店…

初めて

知り合いから柚子をもらったので、初めて柚子湯(風呂)を作りました。作り方は柚子の実をまるまま入れる、皮を少し削って実を入れる、皮を削ってそれをネットに入れて作るなど。うちは皮を少し削って実を入れる方式を採用しました。ほのかに香って年末の気…