2024-03-01から1ヶ月間の記事一覧

『ノマドランド』再見、おすすめ

2021年の映画。フランシス・マクドーマンド主演のジミ~な映画です。でもじっくり見ると面白い。彼女については何回か書いています。 原作は『ノマド:漂流する高齢労働者たち』(Nomadland: Surviving America in twenty-First Century)で、これを読んだマ…

『ティル』についての偶然

ちょっと分かりづらいタイトルをつけた理由はあります。 『アメリカン・フィクション』を見てブログに書いた翌日に『ティル』を見ました。 アマゾンでは何か映画を見た後、その映画を見た人が興味を持ちそうな映画を推薦してきます。役に立つようなうっとう…

『アメリカン・フィクション』とメタ的視点

アマゾンで見ました。黒人作家が主人公の話です。主演が『バスキア』(1996)でバスキアを演じたジェフリー・ライト。2006年の『カジノ・ロワイヤル』からフェリックス・ライターを演じています。僕の記憶で、白人が演じていたCIAの捜査官で、ジェームズ・ボ…

パレスチナは難しい

新聞の土曜の書評欄で『エドワード・サイード ある批評家の残響』が紹介されていた。執筆者は中井亜佐子さんという一橋大の英文学者。僕も英米文学研究の端くれ?ですが、名前は知っていました。 その書評に「パレスチナに生まれアメリカに亡命し、『オリエ…

歯科医、床屋、wifi、書評

火曜日は歯のかぶせ物?が取れたので治療に駅前のいつもの歯医者さんに行きました。 2008年から通っている3つ年下の優秀で人柄のいい歯科医です。ロックに詳しくて、Allman Brothers BandのCDをもらった事も。 で予約の間に割り込ませてもらい、治療。忙しい…

憲法とボブ・ディラン

同性婚について、札幌高裁で「違憲判決」。 これはよかったけれど、憲法第24条1項の「婚姻は両性の合意のみに基づいて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として」について、「判決は、1項の『両性』という文言だけでなく、目的も踏まえて解釈すべき…

『ウサギ』と『逃走論』

アップダイクの発表から「改訂」の話がらみで、レイモンド・カーヴァ―再読に少し行きました。でもその前に『走れ、ウサギ』に関係して、研究会から懇親会に向かう途中でO先生が『逃走論』(1983年)も関係しますよねと話していました事もあって。 その前にブ…

『ノー・カントリー』再見

『ノー・カントリー』を99円という値段にひかれてアマゾンで再見。感想を書こうとして前にも書いたことを思い出しました。 少しずるっこというかさぼりですが、今はきちんと論じる余裕がないのと、14年前の内容も悪くはない?ので、2009年3月1日の旧「越境と…

誕生日の研究会とサプライズ

昨日は藤女子大で研究会。僕は6回目の年男で、昨日が誕生日でした。でも発表者の都合で、研究会が。まぁ、72にもなって誕生日もないでしょうけれど。 僕が1月から司会の準備をしてきたジョン・アップダイクの発表です。 発表者は京大の大学院を出て、北…

「森のくまさん」日米異聞

かみさんが子守歌?に「森のくまさん」を歌ってくれた。 初めて聞きましたが日本の童謡かと思いきや、実はアメリカの民謡だったらしい。 日本版は森に迷い込んだ少女にくまさんは「お逃げなさい」という。 まず「お逃げなさい」という言葉自体がへん。 しか…