ジェラルディン・ジェ―ムズと言う女優

■『赤毛のアン』

・カナダの『赤毛のアン』のテレビ化『アンという名の少女 』(Anne with an E , 2017-2019)を見ていました。

・そこでアンを養子とするカスバート夫人を演じたのが、ジェラルディン・ジェ―ムズ。

・少し頼りない兄のマシューと比べると毅然としたカスバート夫人。

・この物語は少女の成長だけなく、カスバート夫人の長老会派的な厳しさ一辺倒から余裕を持った優しさへの変貌も大きい。

 

■『ダウントン・アビー Downton Abbey 

・2019年の劇場版にジョージ5世の王妃メアリーとして登場。

・これまた毅然として、しかも悠然と優しさもありピッタリ。

・ジョージ5世は現在のイギリス王室の姓である「ウィンザー家」の初代君主。

・映画『英国王のスピーチ』の主人公となったジョージ6世はジョージ5世の次男。

・前女王エリザベス2世の祖父。

 

■またジェイン・オースティン

・オースティン原作の『ノーサンガー・アベイ』(Northanger Abbey、2007年)。

・原作者であるジェーン・オースティンの「声」をナレータとして演じた。

 

■『ファクトリー・ウーマン』にも

・ Made in Dagenham という原題の2010年の映画にも。

・ロンドン東部のダゲナムという町のフォード自動車工場で労働争議。

・またもオースティンの『説得』で主役をする事になるサリー・ホーキンズが主役。

・ジェラルディンはコニー役、ビリング4番目で、サリーたちを支えるベテラン組合員。

ハイスミスの再読

 オースティンを数か月読んで、観て、AIと対話をして。

 今度は『キャロル』(1952、僕の生まれた年)も再読して、よかった映画よりもずっと良かったと再確認しました。

 1952年当時は、クレア・モーガン名義でPrice of Saltという題名で出して、その方面?の人たちを中心に随分と読まれたそうです。レズビアンのカップルがハッピーエンドを迎えると言うのも当時の常識と違ったと言う時代でした。

 主人公のテレーズ19才が年上のキャロルに憧れて付き合うようになり、仕事もデパートの売り子のバイトから舞台美術の仕事も少しづつ。キャロルは離婚係争中。それもテレーズとの旅の最中に夫が雇った私立探偵に盗聴されたり。テレーズがキャロルの家に残して来たラブレターを見つけられたり。

 映画はカップルの恋愛を美しく撮る事で現在(2015年)の同性愛/レズビアン/クイアな関係も肯定できるような時代の映像表現となっている。

 で原作を読み直すと、テレーズの葛藤が詳しく描かれていて共感できます。ボーイフレンドのリチャードの関係、それ以外の男性の友だち、舞台美術の助手のような仕事から始めるキャリアの蓄積が少しづつ。

 そんな風に、社会の異性愛の男性支配のルールに抵抗しつつ、自分の生き方を自分で見つけようとする主人公に応援したくなります。キャロルの元恋人で今は友だちのアビーが、最初はテレーズの嫉妬?の対象となり、次第にテレーズに生き方のメンター的な役割を演じて興味深いです。

 最後は離婚したキャロルから同居/同棲を申し出られるけれど、内心喜びながら断ります。でもある女優のパーティで、その女優からちょっと誘われるような事もあり。そのパーティの会場からキャロルのいる場所に赴く。キャロルを見た時の喜びが、それまでのテレーズの葛藤な悩みや成長に寄り添ってきた_読者にとっても共感できます。

 そんあ文学の紆余曲折が。つまり2時間の映画のように直線的には進まない。行きつ戻りつ。横道に逸れたり、立ち止まったり。これってポストモダンだと思ったり、それって現実的でリアルなんだと思ったり。とても充実した読書体験でした。

 ハイスミスについては、2021年の生誕100年の時に勝手に特集を2回くらいのこのブログでやっています。『キャロル』については、2017年の学部の行事でと、最終講義も似たような事をやっていました。好きなんですね。

 写真のペーパーバックは2017年に買って(アマゾンに購入記録アリ)いたのですが、本棚に見つからず、買い直しました。2000円ちょっと。

 今は『太陽がいっぱい』~『贋作』~『死者と踊るリプリー』~『アメリカの友人』と読み進んでいます。

大学のクラス会

■大学のクラス会って?

・北大は最初の2年間教養部で、2年の後半からは学部に移行しています。

・だから2年の後半は、学部の勉強が中心で、教養の授業も少し。

■教養のクラス

・1年生は、今では基礎ゼミとか大学の学びの方法や各種情報の連絡のための場があります。

・50年前の大学では第2外国語のクラス(50名くらい)に顧問がつきました。

・最初のコンパも顧問の先生が仕切ってくれて。

■クラスの付き合い

・ま、2年の後半以降は付き合いはほぼなくなる。

・うちのクラスは顧問の先生が、2年の夏休みに大学の支笏寮で宿泊コンパをやってくれました。

・それもあってか、50年の付き合いに。

■特別な因縁?

・実は3つ上の兄が同じ教養のクラス顧問の先生でした。

・しかも学生運動が華やかしい?頃で、兄が捕まって?先生にお世話になったんです。

・そんなで両親とも面識のある先生が僕のクラスでも顧問に。

■クラスの付き合い

・でも学部移行すると、学部の付き合いが中心となる事が多い。

・そんな中で、教養クラスの付き合いも続いて50年。

■50年も

・2012年に入学40年の催しを北大構内のエンレイ荘で。

・2018年の地震の後に札幌ビール園での集まりが先生主席の最後か。

・2019年に旧友がなくなった時には先生も告別式に来てくれました。

■最近は

・昨年は東京在住の旧友が連絡をくれたので6人で集まりました。

・今年は10名が集合。

『ダロウェイ夫人』〜『キャロル』〜『文学部唯野教授』

■『キャロル』について

・テクスト・クリティックをしていると、1950年代の社会が認めないレズビアニズムの幸せな結末が事の他、心に響いた。

Therese smiled. It was carol she loved, and would always love Carol seemed to stare incredulously a moment, the slow smile growing
(テレーズは微笑んだ。テレーズが愛している、いつまでも愛し続けるキャロルだった。キャロルは一瞬、信じられないようにテレーズを見つめたが、やがてその顔にゆっくりと笑みが広がっていった。)

■『ダロウェィ夫人』のラスト

このエンディングが、1920年代のモダニズムの傑作『ダロウェィ夫人』のラストを連想させたんです。これは夫のダロウェィ上院議員のためのパーティの一夜の終わりに、ダロウェィ夫人を愛していたピーターが感じる興奮の描写とよく似ていました。どうでしょうか。

“I will come,” said Peter. What is this ecstasy? he thought to himself. What is it that fills me with extraordinary excitement? It is Clarissa, he said. For there she was.

(「僕も行くよ」とピーターは言った。この恍惚感は何なんだろう?彼は心中で思った。僕を異様な興奮でみたしているのは何なんだろう?クラリッサだ、と彼は言った。そこに彼女がいたのだった。)

■『学部唯野教授』のラスト

そしてこの美しい結末を半世紀以上たって、日本の作家がオマージュ的に引用します。これは筒井康隆さんが書いた『学部唯野教授』についてのメタ的なエッセイで書いていました。

黙ってサインし続ける唯野の胸には次第に幸福感が湧きあがってきた。・・・いったいなぜだろう。・・・こんなに幸福であっていいのだろうか。・・・唯野は視線をあげた。榎本美奈子が立っていた。

■ 『ダロウェイ夫人』〜『キャロル』〜『文学部唯野教授』にいたる、幸せな結末のインターテクスチュアルな例として講演に使おうと思っています。

AIとの対話

■AIとの対話

・相変わらずオースティンについて対話しています。

・そのうち、かみさんが歯科医についてAIに質問。

・オースティン作品の時代や社会や階級などについて。

■検査入院はいつ?

・2月末に初めて北大病院で問診・受診。

・3月か4月に連絡が行くと言われました。

・3月末に確認すると、忘れては?いませんでした。

■家の修理

■玄関のマンサク

■庭のミニリンゴ

■オースティン

・最後の『説得』がいい。ヒロインのアン・エリオットも

・作家の父・兄が牧師で、兄と弟に海軍軍人がいます。

・大地主(ジェントリ)に対して、職業的には尊敬される。

・時代がナポレオン戦争の時なので、英雄としての軍人。

・階級の変化は、商人が土地を得てジェントリーにも。

・でも『説得』は階級や資産とは別の純愛?のようでもあり。

 

 

 

オースティンについてAIとの対話2

 実は4月30日(木)から5日間、結構ながく対話しています。

 最初の日は3時間くらい。時に漱石についても。

 たぶんラフカディオ・ハーンは日本人はオースティンが分からないと言うのに対して、東大の後任だった漱石はオースティンをとても評価していた、その理由についてだった。

 5日前に履歴を追いかけるのも大変?なので、直近から。

 昨日から『ノーサンガー・アビー』を読みつつ映像も。

 6冊のうちで一番さけていたけれど、メタフィクション的で面白いかも。

 当時流行ったゴシック小説のパロディ。でもゴシック小説批判ではなく、読者に対して批判的な部分も。

 主人公が他の6冊よりも弱いか。『マンスフィールド・パーク』のファニー・プライスも消極的なキャラが。映画ではずいぶんと積極的な性格に描き直されていました。

 『ノーサンガー・アビー』の映像で一番面白かったのは、イザベラ・ソープを演じたのがあのキャリー・マリガンだった事。

 『17才の肖像』がとてもよかった。でもオースティンの『プライドと偏見』ではベネット5姉妹の4女キティ役で・・・5女のリディアにくっついて騒ぐキャラです。

 それが小悪魔的なイザベラ・ソープ役がいい。主人公キャサリン・モーランドのジェイムズお兄さんをたぶらかす。主人公と親友になったふりをする。けっこう角度によっては美しい。たっぱ(身長)もあり首が長い。見直しました。悪い役で魅力的。

オースティンについてAIとの対話

■AIとの対話
・ジェイン・オースティンを読みだして2か月。
・翻訳と映像と原書(ペーパー)も。
・昨日はある新書の記述について質問しました。
■3時間も
・するととても的確な回答が。
・でAIって質問してくるんですね。
・それにこたえて、また褒めてくれる。
■AIの長所と欠点
・長所は正確で、ある程度深い・専門的。
・欠点は回答の最後に質問をしてくるので、ついまた答えてしまう。
・細かい表現では、間違いも。
・でもかなりAIについていい印象でした。
■AIにも間違いが
・軍人の階級について、間違っていました。
・指摘すると、ハルシネーション(幻覚)って言うらしいです。
・素直に認めました。でも5%くらいかな。