2023-01-01から1年間の記事一覧

ヒップホップと公民権運動

1960年代から70年代にかけてはソウル・ミュージックが公民権運動と呼応するように社会的なメッセージを表明していた。しかし、ソウル・ミュージックのクラシックではあるカーティス・メイフィールドの「ピープル・ゲット・レディ」においてもマーヴィン・ゲ…

公民権運動とアメリカ文学

昨日は午後、10月の全国大会の準備員会と支部大会がありました。 支部大会は10月のリハーサルというか中間報告と言うか。 テーマは公民権運動を1954年ブラウン判決から1964年の投票権法の成立と言う今までの歴史認識をもう少し拡大して1930年代の労働運動か…

Jポップとアメリカ文学

藤女子大に集中講義に来ている立教のZ先生の公開講演会があったので行ってきました。 アメリカ文学会の支部の仲間もちらほら。元英文学会の会長のT先生も。そうだT先生は支部の会員でもある。北海道出身でお父上のT先生も藤女子大から北大に非常勤に来て…

でき過ぎ

蒸し暑い1週間が過ぎて、昨日(27日)の午後の雨のあと涼しくなりました。 でもすごい雷だった。生まれて初めてが多い昨今ですが、雷の爆発音のよう音に驚きました。その後は、ピカリから音まで時間があって、次第に遠くなっていった。因みにピカリ(稲妻)…

暑い、高い、少し勉強

とにかく暑いですね。朝から陽があたるところは熱風のようです。 70年札幌に暮らしてきて、たぶん一番暑い。 1994年も暑かったそうですが、母が亡くなった年で体に負担が重かったのだろうと今では思います。79才の母と二人暮らしの42才の息子の心づかいのな…

アメリカと具象画

アメリカの絵画って一般的に1950年代のジャクソン・ポロックに代表される抽象画とその後の60年代のポップ・アートが有名ですが、専門家に言わせると具象画がアメリカの本流の様です。 でも17世紀の独立前は日曜画家の肖像画、独立前後は英欧の影響、そして19…

アメリカ絵画2

都市化が進むにつれて、反都市化的な地方主義(regionalism)が台頭してくる。リージョナリスト(現在の地方分権を唱える人たちではなく)という中西部(アメリカのハートランド)の特徴を描く作家たちは地方の特徴を称揚し、普遍的な中央の大都市文化に対抗…

架空ミニ講義:アメリカ絵画その1

雨の日、テニスはなし。読書も少し停滞気味。マティスやデュフィに関心を持って、その画業が多彩でアメリカのポップ・アートに通じる要素を感じた。そのように論じる美術評論家もいました。 それで、何となくアメリカ絵画について講義的に自分の中で復習して…

終戦記念日、墓参り、台風

8月15日なのに早朝(9時)からテニス。15名も集まる。 コート管理のKさんに○〇才の誕生日のプレゼントに自家製の枝豆を贈る。 早めにあがって、午後の準備。 夕方「南平岸」駅に着きました。いつも花を買うスーパーがリニューアルの改装中。霊園前で花を売…

ディフュィ、初物

ディフュィって喫茶店の壁に複製のリトグラフが掛かっているようなイメージですが。 画集を買ってよく見ても、そんなイメージはあります。でも軽やかで、音楽的なリズムもあって、色彩がとても豊かで、マティスの好みの絵にあるような幸福感が感じられます。…

暑気払い

公園を散歩するとマジョラムの群生を見つけました。 本当は前から知っていて、苗を家の菜園に移し植えた事もあります。失敗しました。 それが「森」と言ってもいいほど繁茂していました。野生のハーブ・ガーデンのようで、見ていて気持ちがいい。 後は、外が…

暑い?!

暑いけれどテニス?! さすがに集まった人数は6名。テニスをするよりも日陰で雑談。 帰ってシャワーとビール。 午後は学会関係のメールのやり取り。 女子サッカー。大きなスェ―デン勢とまぁ互角に近い戦いをしたと思います。ペナルティ・キックが惜しかった…

You’ve Got to Have Freedom、聞き比べ

ファラオ・サンダース(1940-2022)の30代後半の代表作You’ve Got to Have Freedomは今でも、クラブ・シーン(よく分からないけど)で人気の曲らしい。酒を飲みながらジャズをかけて踊るのだろうか。乗りのいい曲でもある。フリーの部分とdanceableな部分と…

偶然、『猿の惑星』

友だちのブログを読んでいると『猿の惑星』について書かれていました。 偶然、昨日うちのそばの公園でコーネリアスと再会しまた。 『猿の惑星』の人間に好意的な猿のコーネリアス博士と同名。 西野のコーネリアスといつ会ったっけと手帳を見ても見つからない…

ささやかな収穫

今日は雨でテニスは中止。 10月に北海道支部が担当するアメリカ文学会の全国大会の準備をしています。去年からなので、けっこう長丁場です。 前の2014年は北海学園が会場でした。僕は会場校の担当者で、支部の責任者でもあったので少し大変でした。でも支部…

節酒と「気にしないの助」

Eテレの子供番組で出てくるらしい「気にしないの助音頭」。かみさんに教わって二人で踊っています。 ちょっと具合がよくないので節酒をしたら、これがけっこう効きました。たぶん肝臓が弱っていて今までいちおうOKだった飲み方がOKでなくなっていた。 それに…

18年ぶり・・・

いろいろあって18年ぶりに兄宅に。母の祥月命日です。 タクシーの運転手さんに住所を言って、ナビで目的地の隣まで来た。なぜか隣だった。久しぶりの義姉さんが玄関にいて挨拶。 8年くらい前に母の従妹のおばさんの告別式いらいか。 お坊さんが1時と3時の間…

フィラデルフィア美術館と街について

1996年9月から97年3月にかけてフィラデルフィアに8か月間滞在しました。ペンシルヴァニア大学の英文科の客員研究員として。その時もNYやワシントンに出かけました。どちらもアムトラック(アメリカのJR)で1時間弱。 まずフィラデルフィア美術館。この時は映…

日本の美術館、長崎の想い出など

学会出張の時に、ある時期からその街の美術館に行くようになりました。偉そうですが、そこの民度、文化度が分かるようなきがします。 印象に残っているのは長崎美術館。建築もいい。水辺の森公園の一角にあり、水の清々しい趣を生かした建物です。あの隈研吾…

マティスを見る幸福感

絵画を見て、芸術家の天才的な技術と感覚による世界を感じる。それもある。そしてそこに世界の現実、荒涼たるこの世界の再現をみる場合も。でも同時にその逆に至福の世界を絵画に見る事もある。どちらも現実であり、それを写し出す事が芸術の役割だと思う。 …

マティス、花瓶シリーズ

以下のように6点ほどあります。 1916年 「窓」 1916年 「コロシントのある静物」 1937年 「オダリスクブルーの調和」 1939年 「花と人物 アラブの鉢」 1939年 「黒い背景の読書する女」 1947年 「赤い室内、青いテーブルの上の静物」 マティスは「室内」の絵…

30年後のカーヴァ―とクンデラ

チェコのミラン・クンデラ(1929‐2023)が今月95才で亡くなった。 1968年の「プラハの春」の時39才のクンデラ。改革支持をしたため著作は発禁。フランスの大学に招聘されたのを機に出国。そのまま帰国しないで、国籍はく奪?、フランスに帰化。 僕としては『…

マティスと金魚(鉢)

今度はマティスと金魚鉢の4作の紹介。 モロッコへの旅行で、かの地の人たちが金魚を眺めて瞑想にふけるのに感銘を受けたらしい。 でもマティスの絵の金魚は瞑想なんて高尚な行為とは無縁のあっけらかんとしたところがいいと思います。アートではなくてポッ…

マティス、工芸デザイン的、グラフィズム?

僕がマティスをポップだと思い、ポップ・アートのウォーホルとの共通点を何となく、根拠もなく感じました。後でその感想を少しだけ証拠を集めようと。 「工芸デザイン的」と発言したナカムラクニオさんの説明では、マティスが装飾的な布を集めていたり、母親…

窓から室内へ

マティスの「エジプト風カーテンのある室内」(1948)の主役は、アフリカ風のカーテンではなく、窓の外のヤシの葉です。全体の半分以上も占めているし。 確かにエジプト風≒アフリカ風のカーテンはタイトルにもなっているし、全体の黒の背景の一部も構成して…

ウツギの葉っぱと青虫

ウッドデッキにあるウツギの鉢は室内から見て、葉っぱが青々して楽しい。 それが昨日の朝、大きめの葉っぱがなくなって?いる。どうしてか。 その前の夕方から、小さな石のような、鳥の糞のような塊が鉢の周りに落ちていました。 でウツギをよく見ると、大き…

マティスとポップ・アート

マティスの赤が中心の作品の自分なりの整理です。 1908年「赤い食卓」(赤のハーモニー) 1911年「赤いアトリエ」 1947年「赤い室内、青いテーブルの静物」 1948年「赤い大きな室内」 この4作です。 そして一番好きな「赤い食卓」(赤のハーモニー)はこれ。…

マティスが好きになる

いま東京でマティス展をやっています。その関係かNHKの日曜美術館などでマティスの紹介をしています。 そんないくつかの番組を見ているうちにマティスが好きになりました。何故か。 まず色彩が好きです。特に赤がいい。「大きな赤い室内」が一番好みです。さ…

枝豆の花と摘心

今年のミニ家庭菜園(10畳くらい)は枝豆が3分の一を占めています。 菜園開始2年目に何となく自分で作った枝豆を食べる事ができたらいいなと考えてトライしました。するとたいした手間もかからずとても美味しい枝豆がとれました。 それに味をしめて2年目。1…

「本当の〇〇人」とは?

6月にフランスで起きた暴動ですが、これはいつ起きてもおかしくないような気がしていました。 すぐ連想したのが1995年の映画『憎しみ』(La Haine)。 今回と同様、パリ郊外の移民が多い「バンリュー」が舞台でした。監督はマチュー・カソヴィッツ。スピルバ…