公民権運動とアメリカ文学

 昨日は午後、10月の全国大会の準備員会と支部大会がありました。

 支部大会は10月のリハーサルというか中間報告と言うか。

 テーマは公民権運動を1954年ブラウン判決から1964年の投票権法の成立と言う今までの歴史認識をもう少し拡大して1930年代の労働運動から1970年代の黒人の活動に拡大して、その中でアメリカ文学との関係を見ていこうと。

 ここでは司会・講師のO先生の論じるハーパー・リーの『アラバマ物語』と『さあ、見張りを立てよ』について。『アラバマ物語』は1960年に出版され、63年に映画化されます。2003年には映画協会が選んだ映画100年の歴史の中のヒーローNo.1にアティカス・フィンチが選ばれます。アティカスと言う名前は僕が読んだミステリーでも主人公の正義観の名前だったりします。

 さて作者の死後に発表された『さあ、見張りを立てよ』は『アラバマ物語』の後日談で、娘は父親がKKKの会合に出席するのを知って驚き失望します。実はリーは最初『さあ、見張りを立てよ』を書きますが、出版社の受けがよくなく、前日談の『アラバマ物語』が出版されることになる。つまり『さあ、見張りを立てよ』の話をマイルドにヒューマンな話にしたのですが、作家の本当の意図は?

 アティカスはゴリゴリの人種差別観をもつ人物ではないけれど、それほど人種差別はよくないという理念を持った人物でもない。ある種、適度にリベラルではあるけれど、だから『アラバマ物語』で黒人の容疑者の弁護を引き受けたのですが、確固とした平等意識を持っている訳でもない。ある意味で現実にいそうな人物であるように思えます。

 さて公民権運動との関りに行きつく前に息が切れました。

 実は翻訳発表直後にブログで書いています。

seiji-honjo.hatenadiary.org

 支部大会の後は赤レンガのお店で懇親会。その後ひとりで行きつけのお店に2軒。

 で、今日は二日酔いでした。6月7日以来。やはり前お同じように飲めない。

 午前中は少しテニスをしました。でも酒が残って?いてつらい。午後は中学の同級生から来週の同期会の話。楽しみです。

 写真は時間が早かったので駅前の紀伊国屋へ。2階のジャズのコーナーで自著の確認。まだありました。その後、倒れて血を流している場面に遭遇しました。もちろん救急車が来ていました。