日本の美術館、長崎の想い出など

 学会出張の時に、ある時期からその街の美術館に行くようになりました。偉そうですが、そこの民度、文化度が分かるようなきがします。

 印象に残っているのは長崎美術館。建築もいい。水辺の森公園の一角にあり、水の清々しい趣を生かした建物です。あの隈研吾の設計らしい。スペイン美術の所蔵でも有名なようです。写真でもその水辺の風景が分かります。左側の人物が僕で、眼下に水が見えます。

 岳父が薬学学会に参加する時に、少し年をとった父親(80才)が心配で家内が同行するというので、僕も同行しました。薬学学会と長崎ってゆかりがありますね。僕は職場を休んで、千歳~福岡、そこからJRで先に行っている親子に追いつきました。でも遠い長崎で何という偶然か間が悪く大学の同僚(他の学部)と遭遇しました。東京とか大阪ならあり得ますが、長崎で。それもちゃんとした出張ではなく、私用での旅行先で。でも、テニス仲間なので、かるく挨拶と言葉を交わしてさりげなく分かれました。

  長崎美術館も良かったですが、思案橋のそばにある康楽(カンロ)という中華の店を地元の人に教えてもらって、3晩も通いました。チャンポンも美味しかったけれど、その他の料理や店の雰囲気が気に入りました。長崎は坂も多く、街の規模も人も良くて、市電もあって心地よかったです。長崎訪問の数年前に見た『いつか読書をする日』で田中裕子が自転車で長崎の坂を上っている場面が印象に残っていました。

2015年にも詳しく書いていました。https://seiji-honjo.hatenadiary.org/entry/20150222/1424554547

 福島美術館では、若冲の展覧会があって初めて名前を知りました。その前後から若冲の再発見・再評価がはじまっていたような。ちょうど3.11の少し後で、学会で教育学部の女子大生が被害にあった子供たちのケアをしていて、なかなか自分の心のケアができなかったという打ち明け話をして心が動かされました。

 あと東京青山の根津美術館。庭と建物のカフェから見る景色がいいです。ただカフェなので、ランチでもアルコールがないのが欠点です。僕的には大きなマイナス。

 次回は外国版で。

 今日も暑いのにテニス。でも日陰でお話をしている時間も長いから大丈夫。友だちはコロナにかかったようで心配です。