リメークの進化

 だいぶ前に『エール』(2,014年、仏)のリメーク『コーダ あいのうた』(2021年、米)を見て、両方おもしろかった。と言うのはヨーロッパ映画のハリウッドでのリメークは分かりやすく面白いけれど、それだけ浅くなる傾向もあった。それが進化したような気がしました。『コーダ あいのうた』の方が面白いかも知れない。

 そういう事で、最近見た『最強の二人』(2011年、仏)のリメーク『人生の動かし方』(2017年、米)も両方とも面白かったです。『人生の動かし方』の主人公二人(体が動かせなくなった金持ちの男性、それを介護する労働者階級の黒人)の一人が何と『トランボ』の主人公を演じたブライアン・クランストン。あの『ブレイキング・バッド』も。それと最近再見した『リンカーン弁護士』では小さな役(刑事)で。それと『アイ‘ムホーム覗く男』も主演。これはE・L・ドクトロウ原作。『ラグタイム』、『ビリー・バスゲイト』の原作者です。

  特にオリジナルの方で、二人がパラグライダーに乗る時に、あのニーナ・シモンのFeeling Goodがかかります。最近久しぶりの映画館で見た『パーフェクト・デイズ』のラストでも効果的に、印象的に使われている、あの曲が。もうそれだけでも満足してもいいほど。眼下の景色も素晴らしい。一度乗ってみたいけど、こわいだろうか。

 写真はそのシーンです。