かみさんが子守歌?に「森のくまさん」を歌ってくれた。
初めて聞きましたが日本の童謡かと思いきや、実はアメリカの民謡だったらしい。
日本版は森に迷い込んだ少女にくまさんは「お逃げなさい」という。
まず「お逃げなさい」という言葉自体がへん。
しかし「お逃げなさい」と言いながら、後をつける事について批判しているコメントが多い。少女がイアリングを落としたから、拾って返してあげるから。その後、少女はくまさんと一緒にうたっているし。
英語版”The Other Day, I Met a Bear”は熊は森に来た少年に「銃も持たないでいて、どうして逃げないの」と問う。つまり銃を持つのが自然で、持っていないのなら逃げるべきだと。
で少年は一目散に逃げて、追いかけてくる熊から、高い枝に飛びついて危うく難を逃れる。
それでオリジナルは、何とか逃げる。そこはアメリカの自然(熊)との対立。森に行くのに銃を持たない方がおかしいという文化日本のように自然と人間が融和するような考えではない?森が自然/野生の場で、そこでは危険もあるという、アメリカの自然観。
日本版では危険な存在であるくまが、くまさんとして少女にここは危険だからいてはだめだと教えるという事か。
しかもこのアメリカの民謡を、日本の作詞家/作曲家はじぶんが作ったものだと主張したらしい。
逃げなさいと言うのが熊ではなく、小鳥だったという人もいるけど、それってあり?
それは、いずれにしてもオリジナルを知らない日本人が、日本人の文化に合わせてアレンジしたのでしょう。
その際、熊が逃げなさいと言うのは不自然だと感じて、勝手に小鳥に変えたバージョンがあっても不思議ではないか。
でもオリジナルがこうだと理解したうえで、アレンジした方がすっきりする。
こんな子供向けの歌でも、アメリカと日本の自然観や考えの違いが分かって面白かった。