アメリカの黒人男性ジャズ・ ピアニストが92才でなくなりました。
朝日の朝刊の訃報欄にきちんと報道されていた。
彼については、2年前ブログ アーマッド・ジャマル 間の使い方 - 越境と郷愁 New (hatenadiary.jp)で書いていました。
「間の使い方」というのは、音と沈黙(間)の使い方でしょうか。しかもトリオなのでピアニストが鍵盤を叩かない時も、ベースやドラムの音が空間を埋めています。
それ以外のコントラストとしては、強弱、長短。さらにフレーズが直線的に進行するのですが、時に戻ったり、わき道に逸れたりしているように感じます。それが面白い。
そんな意味で僕は1958年のBut Not for Meよりも1970年のTheAwakeningを愛聴しています。音と沈黙(間)、強弱、長短、直進/逸脱というコントラスト。これは分かりやすいと思います。時にけれんというか意表を突く、わざとらしい事もありますが、だいたいは面白い。