マイルスの復習と翡翠の夢

 

   1960年代のマイルスのライブはMiles in Europe(1963、仏), My Funny Valentine(1964,2月、NY), Foure and More(1964,2月、NY), Miles in Tokyo(1964,7月), Miles in Berlin(1964,9月)の5作。

 そしてスタジオ録音のE.S.P(1965) 、MilesSmiles(1966), Sorcerer(1967), Nefertiti(1967)。

 さらにE.S.PMiles SmilesにはさまれたAt Plugged Nickel(シカゴ)のライブがある。評論家によると、E.S.Pの後、マイルスが療養中に、他のメンバーがフリーの影響を受けた演奏をして、マイルスとの葛藤が緊張感となっているとの事です。

 繰り返しになるけど、ライブがいいな。Plugged Nickelのコンプリート盤は45000円?もして手が出ません。それで1958年のニューポートのライブをちゅうもんしました。

 「ヒスイのゆめ」って言ったって何の事やら分からない。

 これはスコット・ラファロという1961年に25才で亡くなった天才ベーシストの作った曲のタイトルです。

 Jade Visionsというと、あぁ、あのビル・エバンス・トリオの傑作アルバムSunday at the Village Vanguardの最後の曲と思い出す人もそれなりにいると思います。それがスコット・ラファロの伝記のタイトルにも使われています。Jade VisionsThe Life and Music of Scott LaFaro。翻訳は『スコット・ラファロ その生涯と音楽―翡翠の夢を追って』(国書刊行会、2011)。

 対象テキスト(音源)はビル・エバンス・トリオのRiverside4部作(1959-62)、ハンプトン・ホーズのFor Real(1958)マーティ・ぺイチのBroadway Bit(1959)、ビクター・フェルドマンのThe Arrival of Victor Feldman(1960)、オーネット・コールマンのFree Jazz(1960)。

 ドン・フリードマンのMemories of Scottie(1961年録音、88年発表)はピアニストもお気に入りですが、演奏も録音もジャケットも残念ながらよくないので省略。

 感想は雨の予定の明日に。

 写真は退職後の趣味に始めた水彩画。幼稚な習作を額に入れて飾った幸せな日々。