タイトルにだまされる

 

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小林信彦のエッセイ、特にコメディアンについての本がとても面白い(これはみんな知っているかも)。

 『おかしな男 渥美清』(新潮社、2000年)、『名人―志ん生、そして志ん朝』(朝日選書、2003年)など、繰り返し読んでいます。でも今回出た『日本の喜劇人』は前に文庫本で持っていたのが紛失。投げたのではないと思う。これが志村けんとか大泉洋の分を入れて決定版の単行本として3900円。これはちょっと高すぎる。追加分もいらないし。2400円なら買うかな。

 でだまされた話です。今『面白い小説を見つけるために』(光文社知恵の森文庫)を読んでいて相変わらず面白い。勉強になる。小林さんは読書歴と批評家的なセンスが鋭い。それと実作者(作家)なので、書く側からの意識や悩みについても熟知している。ただ、この本は『小説世界のロビンソン』(新潮社、1989年)に少し章を足したもののようです。『小説世界のロビンソン』は単行本で持っていたのに、これもない。投げたかな。でも『面白い小説を見つけるために』は面白くてためになるからいいけれど。

 『アイドル女優に乾杯! 本音を申せば10』はすでに持っていたのに。『「あまちゃん」はなぜ面白かったか? 本音を申せば』という同じものを買ってしまった。これは期待の『あまちゃん』の部分が少ないので、だまされた感が強いです。でも『面白い小説を見つけるために』を読んで我慢しています。