支部大会終わる

 12月17日(土)第32回支部大会(日本アメリカ文学会北海道支部)が駅前のアスティ45にある札幌市立大学のサテライト。キャンパスで開催され、無事終了しました。

 今年の小林秀雄賞を受賞した『謎ときサリンジャー』の著者竹内康浩先生を特別講演の講師に、共著者の朴舜起さん(北大大学院博士課程)に研究発表をしてもらいました。

 ちょうどいい機会なのでお二人に対談をしてもらおうと企画しました。この準備が結構大変でした。『謎ときサリンジャー』ってえけっこう手強いです。面白いけど。

 あと執行部(支部長、事務局長、幹事二人)のうち3人が現職で忙しいので、時間のある僕が研究発表と対談の司会と懇親会の幹事を引き受けてしまった。

 特別講演はポーの「お前が犯人だ」についての分析でした。僕は第3部の司会の準備をしてあまり聞いていませんでした。すみません。

 研究発表はサリンジャーの「テディ」や「キャッチャー・イン・ザ。ライ」をめぐる2者関係について。面白いけど難しい点もあり。

 さて第3部は質問はきちんと用意したのですが、質問の仕方が少し下手でした。あと、トリビアルな質問が不発でした。残念。このブログでも紹介した「バナナフィッシュにうってつけの日」の最後でシーモアが自殺するのに使ったピストルの描写。

 サリンジャーの英語では銃は発射しないと言っておきたい。

 後は師弟対談をしてくれたのはうれしかった。かなり細部へのこだわりもありましたが。またサリンジャー作品の反成長小説という指摘に対して、竹内先生はホールデンは最後の方では成長していると反論。

 でも僕はホールデンサリンジャーの成熟拒否という風に考えました。

 懇親会も無事終わり、僕は一人になりたくて、いつものゼロ番地のカラオケへ。これが失敗でした。となりにタバコを吸いっぱなしの常連のおじいさんがいて、たぶんその煙で、2日後の今も喉がいがらっぽい。でも終わってほっとしました。昨日は一日グダグダ休養。今日は街に買い物に。