誕生日とエスタブリッシュメント

 またよく訳の分からないタイトルですが、僕の日常と考えている事を無理やりくっつけました。

 昨日は街まで行って誕生日のケーキと花とワインを買ってきました。それで機嫌よく〇〇才の誕生日はすみました。夕食はモスバーガー。水曜日は「すし善」が休みなので。最近は外食が外れの場合が多いので、家でテークアウトか出前ですませる方が財布にも気分的にもいい。

 さてエスタブリッシュメントの方は既得権益層の知的エリート≒民主党のヒラリーたちとそうでない共和党のトランプ一派の人たちの分裂がアメリカの分断を引き起こしているというのが私見です。トランプは経済的にはエスタブリッシュメントですが、知的にはそうとは言えない。その気安さが経済的に恵まれない、かつ民主党的なエスタブリッシュメントには顧みられない層の人たちに支持される。

 前回も今回も民主党大統領候補のサンダースが社会主義的だという事で若者の支持はありましたが結局は民主党の候補に残らなかった。でもサンダースのような考えを社会主義だと言うのならほとんどの民主国家が社会主義になってしまう。

 つまり現在のほとんどの民主主義的な国は資本主義における個人の欲望をある程度規制するルールをあてはめないと資産の格差がとめどなくなるし、それによって学歴や職業の選択肢の格差、そして生活や文化の格差が拡大して持続する。

 でもアメリカは建国の時から国家の権力を抑制して州(当初は13州)の自治を尊重していました。南北戦争後に国立大学創設の機運が生まれたのですが、国単位の統一的な大学は好まれずに、国から土地や補助金をもらった農業や工業系の実務的な州立大学がたくさんできました。今回の大統領選挙における州による投票の扱いの違いもその時代から状況が変わったのに整理してこなかったつけのような気がします。ま、トランプのようにそれを悪用する例もなかったけど。2000年のゴア/ブッシュの時は投票後もめたけど、ゴア副大統領(当時)が負けを認めて決着がついた。

 実はブッシュの弟のフロリダ州知事は黒人の有権者が多い選挙区・投票所に古い読み取り機をおいたままで無効投票を多くする動きもあったらしい。もちろん周知の様に日本とは違って選挙登録をしなけれなならないので、それをしずらくするような動きも。今回の様にトランプ支持者が投票所の前で威嚇すれば、民主党支持者は投票ができないし、郵便投票の民衆党支持者が多かったのはコロナの感染に注意した事が大きいけれど、投票所における投票を避けた理由の一つに妨害を嫌がった事もあると思います。

 さてエスタブリッシュメントに話を戻すと、ヒラリーさんが民主党の知的エリートとして自分と違う立場の人たちへの配慮が欠けた事が支持されなかった理由の一つだと思ってきました。イギリスのサッチャーと同様に、中流階級出身の頭のいい能力のある女子の陥りがちな独善主義が嫌われたと。こんな事を言うと優秀な女性に怒られそうだけれど、男性中心の社会で頑張ってきた女性が回りを省みる余裕がないのは当たり前でもあります。中くらいの能力のある人が組織で上に行こうと頑張っている場合、ふつうに余裕はありませんよね。かなり優秀な女性の場合、男女差別があるので無理して頑張って周りが見えない状況が中くらいの能力のある男性が頑張る状と似ているような気がします。

 「ノーブレス・オブリージュ」とは少し違うかも知れないけれど、権力を持つ特権的な地位にある人の義務と言うか、違う立場の人を、弱い立場の人を思いやる気持ち、それがなくても政策的にそのようなたちばの人の権益を守る事をしないと良き支配者にはなれない。

 写真はフラワー青山の花束。

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