バド・シャンクと担々麺

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 月曜は午前中に散髪。前の家の向かいにある生年月日が1日違いの同い年の床屋さん。いったん家に戻って大丸デパートの8階にある「京花楼」で数年ぶりに担々麺を食べました。まずその前にビールと紹興酒と北京焼き餃子。担々麺は北海道のラーメンのような麺でけっこう美味しい。本格的な中華の店の麺って細いですよね。スープは美味しいけれど、麺が頼りない。スープは中国人のウェートレスが「辛いですよ」と「大丈夫ですか?」という意味を込めて確認したけれど、辛さ初級者の僕でも全然大丈夫でした。

 写真はビールと紹興酒をグラスで最初に持ってきてもらい、ビールはグビグビとあっという間に飲んでしまうので、餃子が出てくるまで紹興酒を今度はチビチビと持たせています。実は紹興酒のために生ビールをお代わりしたいのですが、後の買い物や帰宅の地下鉄・バスの乗り継ぎのために飲み過ぎないように注意しています。

 食後に地下の「肉処いとう」で牛肉と豚肉。隣で王子サーモン、そして「パン・オー・トラディショナル」で食パン、チャパタ、サブレ(がレットみたいだった)を買って帰宅。

 ここ数日、ウェスト・コースト派と言われるサックスのバド・シャンクを聞いています。軽くてさわやかで、でもアドリブはしっかりしていて聞きやすい。それとフルートも吹くので好きです。以前はもっと黒っぽい、濃いタイプが好きでしたけれど。ま、それはそれで今でも好きですけれど、好みの幅が広がったような。ちゃんとした好みがなくなったとも言えそうですが。

 1956年の1月録音の『ザ・バド・シャンク・カルテット』と同年11月の1月録音の『バド・シャンク・カルテット』がいいです。どちらもフィーチャリング・クロード・ウィリアムソンとなっていて、ベースとドラムスも同じパーソネル。

 どういいかと言うと1969年の『バド・シャンクミシェル・ルグラン/風のささやき』と聞き比べると分かります。ルグランとの共作はバド・シャンクの軽さが甘さに、軽すぎる演奏に堕して(言い過ぎかな)しまい、つまりません。つまり、バド・シャンクは軽過ぎる方向への危うい地点で軽さとさわやかさを保っていると。ですからヒット曲や映画音楽をメインにした『ミシェル』や『カリフォルニア・ドリーミン』には手を出さない事に。やはりアドリブのジャズ的な演奏と共に、ポップ・テューンとの親和性をもつその軽やかさががマイナスにはたらくと単に軽い、聞きやすいだけとまでは言わないにしても限りなくその方向に行ってしまい、いい具合に軽いのが好きなジャズ・ファンには物足りなくなってしまう。

 1970年代にボサノバ・ギターのローランド・アルメイダと組んだLA Fourには少し興味がありますが。ベースがレイ・ブラウン、ドラムがシェリー・マンという豪華メンバーでもあるし。