タイトルのSemi-detached とは?
有名作家と相棒の有名翻訳家の対談。
テーマは思い出のポップ・ミュージック。
翻訳家はマンフレッド・マンのSemi-detached Suburban Mr.Jamesについて語っていました。
歌のタイトルにあるSemi-detacheはSemi-detached house。「二軒一棟」の住宅。イギリスで多く見ました。訳は「二戸建て住宅」、「二軒連続住宅」。
でもアメリカ文学の代表的な翻訳家は「二世帯住宅」と説明したらしい。はちょっと違うかな。それだと親世代と子世代が同居する住まいになってしまう。一つの建物に2世帯がすむ建物のはず。あれっ「二世帯住宅」でいいじゃない?そうなんです。
「二世帯住宅」がもともとは親世代と子世代の「二世帯」が住む一棟の建物を意味したのですが、血のつながらない世帯が住むという意味にもなったように思います。
いずれにしてもイギリスでよく見た住まいの風景。映画でも時々出てきます。
で音楽の方。
Manfred Mannは名前を聞いた記憶がある程度です。南アフリカ出身、イギリスに移住、リーダー名がグループ名です。
この曲は「郊外の二軒一棟の家に住むジェームズ氏」と結婚する事に決めたガール・フレンドを歌う。中程度の物質的な幸せを選んだガール・フレンドを軽蔑しつつ、思い続ける。
1983年にロンドンに住む友だちを訪ねた。彼も一家(夫婦、子ども二人)でsemi-detached houseに住んでいたが、特に狭くは感じなかった。僕も何日か泊めてもらいました。奥さんも同級生なので気楽。隣と接している面は廊下やクローゼットにして音を遮断しています。庭は裏口からでたbackyardに作っていて、これもこじんまりとしている。イギリス映画でもよく出てくる裏庭です。
1997年にかみさんと4か月ロンドンにいた時はフラット(イギリス英語でアパート)でした。建物はtown houseという2~4階の低層・連棟のアパート・マンションか。日本のようにあまり高層のマンションが連立しないように規制されていると思いました。
いまタウン・ハウスとテラス・ハウスの違いを調べていると、ロンドンのフラットはイギリス人男性と日本人女性の夫婦から借りたので、その夫婦が所有している分譲マンションだったかも知れません。