図書館と入試

 

昨日今日と「共通テスト」。一昨日の12日(金)の図書館(創生スクエア)が混んでいたのも当然かも。

 朝刊に昨日の試験の問題と回答が出ていた。これも考えると不思議な気がします。国語の問題を見ると「サウンドとメディア」。僕は関心がある内容でした。現代の18才の受験にとってはどうだろうか。

 「共通テスト」の前は「センター入試」。これは大学に勤めていたので、なじみ深い?です。大学の教職員にとってとても重要な仕事でした。ある時期からヒアリングを導入したので混乱した経験があります。「共通テスト」は日本全国のどの大学も同じ条件にしなければならないので、そのためのリハーサルもあり、どうしてこんな事をしなければならないかと思いました。「共通」って日本人のオブセッションですね。みんな一緒でなければならないという強迫観念。集団に同調しないと排除されてしまう。これはこわい。

 実は外国語の試験にヒアリングを入れるのは英語の力をみるのに効果はありますが、費用対効果を考えるとやめた方がいい。うちの大学の入試でもやっていましたが、ずっと反対していました。一大学でも地方会場をふくめ3か所。どこかでトラブルがあると、その試験結果は全会場が使えなくなります。効果はあるけれど、人的・時間的費用と対効果を考えると・・・

 「センター入試」の前は「共通一次」。これはかみさんの世代。僕らは「1期・2期」の時代でした。僕は現役で1期を受けて落ち、翌年もう一度を受けました。友だちは1期を落ち、2期に合格して入学。でも翌年もう一度1期を受けて僕らの仲間に。大学の教養課程のクラスは現役・一浪・二浪が混在して多彩で面白かったです。高校や部活と違い、2才も年上の人を呼び捨てにしてもOK。これって自由な感じがしますね。

 でこの「1期・2期」ってあまり考えなかったけれど、試験の時期・順番で「1期・2期」だったけれど、それが「1期校」≒旧帝大などと「2期」≒それ以外と、大学の序列化・格差につながったのだと。自分でも無意識にこの差別の構造に乗っかっていたと思います。

 今日は日曜ですが、図書館に来てしまった。混み方はまぁまぁ。90分ほどアップダイクを読んで、これから退席して昼食。その後も戻ってくるつもりです。

 ランチを終えて戻ってきました。午後は予想通り混んでいます。両隣に人がいて、あずましくない。でもそれを少し楽しんで?います。帰ろうと思えばいつでも帰られる。この自分で選べる状況が抑圧的でなくていいんでしょうね。も少しいて帰ろう。

 手前が大通り公園。観光客が雪で遊んでいました。左が市役所、手前が元市民会館。現カナモト・ホール。白い(グレイ、銀色?)の創生スクエアの右は何だろう。