44年間

 きのう15回目の「現代文化論」(≒アメリカ文化)を終えました。255名の履修者がいるのに、出席を取らないと、それとコロナで家を出たくない学生もいるでしょうし、何と土曜の4名よりも少ない3名。これが44年間の最後の授業になりました。教務センターのS木さんがあいさつに来てくれた。

 27才の時に大学院を出て、北海学園大学で非常勤をして、その年のうちに翌年から専任の話が出ました。今のように公募で厳正な審査があるのではなく、コネの1本釣りのような人事でした。

 修士課程2年のところ4年もかけて、親父は倒れるし、怒涛のような20代前半と後半にかけてでした。でも専任が決まってほっとしました。司法試験勉強中だった兄も父が倒れた直後に試験に受かったのですが、脳梗塞になった父は、大学を出ても就職をしない息子たちの結果について認識していたかは定かではない部分もあります。

 そのふがいない息子たちも父が倒れた66才を過ぎ、兄の方は父が亡くなった74才に近くなった。父は30過ぎて徴兵され、戦後2年もシベリアにいたので、体を酷使していたかも知れません。僕らは親から健康な体を受け継いだのですが、僕は別な方面で体を酷使した事を反省しています。反省しつつ、アルコールを少しでも減らそうと。

 さて年末に居間のテレビの画像が映らなくなり、2階の僕のデスクトップでNHKプラスを見ています。かないがボートや柔道を見ているので、つられてというよりも一緒に見るように強制?されています。ボートの静かな佇まいがいいですねぇ。品川の先にあるように見える会場も新設なのかきれい。海水らしいけれど。特にシングル・スカルのボートの無駄のないスリムなフォルム。漕ぎ手の孤独で静かな肉体の動きが魅力的です。

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 柔道も男子も女子も活躍して、解説の元野獣?の松本薫が分かりやすくていいです。