フォークナー、生誕120年/100年

 12月の研究会のテーマがフォークナーの『八月の光』についてに決まる。

 久しぶりに原書と翻訳の両方に挑戦しようと考えています。実行するかどうかは・・・

 ただ対面かZoomかまだ分からない。対面だと市立大学のサテライト・キャンパス(アスティ45)か、北海学園で懇親会の場所が違うし。一応僕が幹事なので気になります。

 茅ケ崎は中学の仲間のツアーと、小津安二郎が定宿にしていた茅ケ崎館に泊まりたいなとも思っています。でも別な機会でもいいか。本当は小津安二郎の生誕120年の今年にしたかったけど。北海道文学館の関連する催しにも、体調のせいもあり参加できなかった。

 そう言えば、昨日山本周五郎原作の『折鶴』のテレビ・ドラマとそれにまつわる話をNHKでやっていました。これも生誕120年か。山本周五郎も小津と同じ、1903年生まれ。

 山本周五郎も黒沢映画の原作もあり、10冊以上読んでいますが、そのヒューマニズムの描き方が、『折鶴』もそうでしたが、浅い(ごめんなさい)ように思えます。ユーモアに逃げている(ような気がします)。まだ、藤沢周平の方が人間の心理や機微について、読んで違和感なく納得できる観察と描写ができています。ちょっと偉そうに書きましたが。

 そう言えば、パトリシア・ハイスミスについての映画も今月公開されるので、映画館に久しぶりに行こうかと。こちらは生誕100年が2年前で、僕はブログで個人的に特集?をしました。

 写真はペーパーと翻訳新旧2種。ペーパーの表紙はベン・シャーン。翻訳は加島祥造新潮文庫)と、諏訪部浩一岩波文庫)。実は加島祥造も生誕100年の1923年生まれです。諏訪部さんはまだ50才くらいか。北海道支部の講演にも来てもらった優秀な研究者です。そう言えば、全国大会の時にアメリカの文化研究の本をもらいました。