痛風とスウェーデンの警察小説

 痛風で寝ていた4日間で主として読んでいたのはスウェーデンのヘニング・マンケルの「クルト・ヴァランダー警部」シリーズでした。マンケルは2015年に65才で亡くなりましたが、11作のヴァランダー警部ものを残しました。1991年の『殺人者の顔』から2009年の『苦悩する男』まで。うち1作はヴァランダー警部の娘リンダが主役。あのリンダが警官になった。と言うのは、その前の8作で父ヴァランダーと娘の確執を読まされていたからです。もっとも後半はかなり関係が改善されましたけれど。もう1作は短編集。

 でヴァランダー警部は1冊が長い。『殺人者の顔』420 1993年の第3作『白い雌ライオン』が720頁!他は上下巻になっています。でもちょうど4日間くらい痛風でふせっている時にはよかったです。まぁ、スウェーデンの警察ものと言うと「刑事マルティン・ベック」シリーズ全10冊が有名です。作者はなかなか名前の覚えられないマイ・シューヴァル&ペール・ヴァ―ル―夫妻の合作。

 第4作『笑う警官』が『マシンガン・パニック』として1973年アメリカで映画化されました。あまりよくなかった。1976年『唾棄すべき男』が『刑事マルティン・ベック』としてスウェーデンで映画化され、これはよかった記憶があります。「刑事マルティン・ベック」が1960年代から70年代のスウェーデン社会を10作で描こうとしたのに対して、「ヴァランダー警部」は1990~2000年代のスウェーデン社会を描いたものです。

 次項で「ヴァランダー警部」について詳しく。

 昨日から雪かきを何回した事か。というのも体力が落ちて1回の持続時間が短い。普段なら30~45分も可能なのですが、いまは15~20分。それで回数だけ普段の倍です。

 でもこうやって普通に雪かきのできる幸せを感じました。