ジミ・ヘン、P・メセニー、L・モーガン

 正月は『ジミ・ヘンドリックス伝説』(文藝別冊)、『パット・メセニーを聴け!』を読んでいました。音楽を聞くんですけれど、関連文献を読むのも好きです。

 『文藝別冊』のはじまりは『セロニアス・モンク』。創生スクエアの図書館の書棚に『セロニアス・モンク』を見つけ、流し読み。その後アマゾンで買いました。そこから『古今亭志ん朝』、『マーヴィン・ゲイ』と続き、『ジミ・ヘンドリックス伝説』に行きつく。

 特に大友良英のインタビューが面白い。僕は自分の音楽を語る事ができるミュージシャンの言葉を読むのが好きです。音楽評論家ではどうしても手の届かない部分が楽器の弾き手でかつ言語能力のある人には表現できるんですね。

 『あまちゃん』で知った大友良英。ニュージャズのギタリスト高柳昌行のお弟子さん。そして『あまちゃん』でも「地味で変で微妙」という「ジミ・ヘン」をもじったような曲もある。「リトル・ウィング」が好きだとか。僕もクラプトンの「リトル・ウィング」から、ギル・エヴァンスのビッグバンド版、最後にオリジナルのジミ・ヘン版にたどり着いた。

 パット・メセニーは1980年代にけっこう好きでLPも買っていました。そのLPを処分した後に、CDでも10枚くらい集めて。いままた『パット・メセニーを聴け!』を読みながら、American GarageやWichita Falls、From This Placeなど買い足して聞いていいます。新しい発見もあるけれど、やはり前から聞いていたOff Ramp、First Circleを聞いています。新しい発見と言えば『想い出のサン・ロレンツォ』という少し気恥ずかしいタイトルのPMG(パット・メセニー・グループ)の第1弾がすごくいいです。

 リー・モーガンは友だちのブログに名前が出ていたので、『キャンディ』、『リー・ウェイ』など3枚ほどアマゾンで注文しました。マイルスやビル・エバンスの知的でクールで美しいモード・ジャズもいいですが、いかにもジャズらしいハード・バップの時代のジャズが楽しみです。

 33才で亡くなった後に発表されたThe Last Session(『リー・モーガン・ラスト・アルバム』)ではビリー・ハーパーのCapura Blackを取り上げたり、ベースのレジ―・ワークマンやトロンボーンのグレイシャン・モンカ―などが参加しているので、若くして亡くなった天才トランぺッターがいい意味で時代(公民権運動、スピリチュアル・ジャズ)の動きに関心があったのかもと思っていました。

 写真のジミは、ワイルドでセクシーで、かわいい。