『ライ麦畑で出会ったら』とジャズ・ピアニスト

 2015年の映画『ライ麦畑で出会ったら』を見ました。1969年に16才の『ライ麦畑でつかまえて』を劇化しようとしてサリンジャーに会う話です。原題はComing through the Rye、日本でも「夕空晴れて、秋風吹き」というメロディまで浮かぶ「故郷の空」です。「誰かさんと誰かさんが麦畑」でも有名か。

 ペンシルヴァアの私立高校に通うジェイミー・シュワルツ(ユダヤ系の苗字です)は愛読する『ライ麦畑でつかまえて』を舞台化しようとして、原作者のサリンジャーに許可を得るためにニュー・ハンプシャーまで出かけます。その途中で出会って一緒に旅をする少女との恋愛もあって。

 サリンジャークリス・クーパーが演じていて悪くない。サリンジャー的なユダヤ的なルックスではありませんが。

 表題はジェイミーを演じるアレックス・ウルフの父親がマイケル・ウルフ。ジャズ・ピアニストで、僕もSomething Blueというアルバムを持っていました。アレックスは典型的なユダヤ人の鼻。ボブ・ディランレナード・コーエンを想像してみて下さい。お父さんはそうでもないけれど、息子に似ています。逆か。写真はレナード・コーエンをハンサムにした感じです。