終わった。

 終わった。前期の成績をダブル・チェックの上、ネット上で提出しました。これで教員生活(ちょっとオーバーか)最後の仕事が終わりました。27才ではじめた非常勤+専任38年+非常勤4年=43年か、あまり感慨もないですが。

 さてちょっとずつ飲んでいるタリスカーの潮の香りがスカイ島の荒々しい海から来ている事は間違いない。それと甘さを排したピートのスモーキーさと黒コショウの風味。
 このタリスカーと『宝島』のロバート・ルイス・スティーヴンソンが結びつくとは知りませんでした。「酒の王者」とタリスカーを愛したスティーヴンソンはエディンバラ生まれのスコットランド人ですが、けっこう幅広く移動/生活をしている。44才でなくなったスティーヴンソンは病弱で各地を転地して療養をしたらしい。

1883年には最初の長編小説『宝島』を出版、たいへんな人気を得た。1886年代表作『ジキル博士とハイド氏』。1887年、転地(療養)のために妻子と共にアメリカへ移住し、1890年南太平洋のサモア諸島中のウポル島に移住し、残りの生涯を同地ですごした。。

 面白いのは病弱のわりに、というか療養のために、アメリカまでならともかくサモア諸島まで行くというところです。「光と風と夢」を収録している中島敦のちくま文文庫をアマゾンで注文しました。晩年サモアで肺病の療養をしているスティーヴンソンを描いたフィションです。

 

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中島敦も療養を兼ねて南洋庁(というのがあったんですね)の書記としてパラオに駐在しました。でも喘息にはよくなかったみたいです。33才で夭折。昭和17年の短編「山月記」が国語教科書に出てくるので有名なのかも知れません。そう言えば教科書から退場した漱石も文豪として知られる理由の一旦は教科書だと思います。

 写真は今年の枝豆の初物。残念ながらいつもほど豆の味が濃くない。気候のせいか。