師走の日々

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 11月29日(日)にライブの楽しい時間を過ごしましたが、翌月曜日も穏やかな天気で午後テニスをやっている人もいました。でも翌日から雪の予報があったので、夕方ネットを外す。すると12月1日(火)の朝は雪が軽くですが積もっていて、ベストのタイミングでコートを閉鎖しました。これは市営のコートごとに違うようで、その場所の雪の積もり方、使用頻度、管理責任者(ボランティアです)の判断です。

 12月1日は9年前に亡くなった岳父の祥月命日で娘たちは実家でお坊さんをよんで小規模な法事。長女の夫が心臓のペースメーカーの手術をするよう。昼近くに円山クラスで待ち合わせて、以前は中華~ラーメン屋をへてトラットリアになったお店にトライ。これが味はともかく、店主の接客がよくなかった。

 12月2日テニス仲間の訃報がとどく。70代前半かな。去年も二人。お洒落な髭の温顔が目に浮かびます。

 12月3日は週1の買い物・ランチ。丸井でミニ・マフラーを物色。これは丸首セーターに巻いて家でも使えます。昼はチャイナ・パーク。食後は夕食のために南2条西19丁目のとんかつの屋方に。地下鉄の18丁目で降りて、なぜかけっこう迷いました。見つけたお店は清潔で店主も感じがいい。円山のトラットリアとは大違いです。

 一日数時間はヘンリー・ジェームズの『檻の中』と格闘。これが英語の読める研究仲間もてこずっている(らしい)。A5版で解説も含めると130頁もあるので、図書館にこの本がある仲間にコピーを頼むと60枚にもなるので、お願いしなくてよかった。

 1898年の作品なのでヴィクトリア朝のリアリズムの最後というよりもモダニズムの先駆けのような中間話法を使った、しかも心理小説の大家の作品です。という事はストーリーや会話よりも、微妙な心理の綾をこれでもかと言うように掘り下げていきます。けっこう高かった(出費にこだわっています)けど、翻訳を手に入れてよかった。

 でも面白い。難物に挑戦する事だけでなく、電報係の女性の妄想と、階級の格差、男女の恋愛の駆け引き、結婚の経済的な意味など小テーマは多岐にわたっています。しかも電報って依頼者と受け取り手は内容のフル・テキストとコンテキストを知っているけれど、電報を打つ人にとっては暗号のようなものです。で普通は仕事としてそれをこなすのですが、主人公の女性はハンサムな大尉の電報の意味を読み解こうとして、それが彼女の職場の同僚や年上の友人、そして結婚を迫る許婚、アル中?の母親などの現実からの逃避でもある。まだ結末まで行っていません。

 写真は8年前の10月半ばのうちのテニス・コートです。