墓を建て直す

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 10年くらい前から墓の一部が少し崩れてきた。ただ墓石(竿石)はまだ大丈夫そうだった。

 昨年の地震で竿石が少しずれたのを機に墓を立て直す事を考え始めました。兄は事務所終いその他であまり乗り気ではない。退職した僕が母の残した少しばかりの遺産を使って親孝行のつもりで立て直しにかかりました。

 墓は昭和24年に母方の祖父が建てました。前の年に祖母が亡くなったのがきっかけのようでした。その祖父は昭和28年に亡くなったので、祖父の記憶はありません。

 築70年の墓はまだ10年くらいは持ちそうですが、その時は兄は80才、僕は77才で墓の立て直しの気力や財力が心配です。今なら何とかなると立ち上がりました。

 石材店との交渉が家の新築の時ほどではありませんが、けっこうありました。でもその結果、けっこういいお墓ができたのではと思います。墓終いをする傾向に逆行するようですが、甥の世代にお墓の修理や立て直しを考えさせる負担を軽減したいとも思ったので。

   でも何よりも亡き母への恩返しと罪滅ぼし。それが父の33回忌とタイミングがあってよかった。けっこう自己満足的な理由ですが。

 今日、いったん元のお墓から出してたいたお骨を新しいお墓に入れる魂入れの読経をして、この1年(実質の作業は半年)のお墓の立て直しの事業は終わりました。

 かみさんと東急デパートの「天一」で乾杯。