Gone, Gone, Gone

  1958年マイルス・デーヴィスとギル・エヴァンスの共演第2作目Porgy & Bess。第1作はMiles Ahead(1957年)、そして第3作はSketches of Spain(1959年)。

 ブログのタイトルはPorgy & Bessの3曲目。なぜか。題名が格好いい?から。Gone, Gone, Gone、どう訳すか難しい。「行ってしまった、本当に、行ってしまった」では弱いか。曲としては2番目のGoneがいい。つまりGone, Gone, Goneという曲とGoneという曲もあるんです。少しややこしい。ま、全体としても、どの曲もいいのですけれど。

 で今日は30度を超えた暑い日なので、Summertime収録のこのアルバムを選びました。ユダヤ人の作曲家ガーシュインが作った黒人の物語です。映画ではシドニー・ポアチエがポギー、ドロシー・ダンドリッジがべスでした。

 そして曲のタイトルの中に後述のMy Man’s Gone Nowも含めて、Goneが5つもあるのは「喪失」の物語だからです。

 朝一でテニスをして、帰ってシャワーを浴びて、近所のテニス仲間の家で飲み会。ウッドデッキを手作りで広げたので、そこでビールと焼き鳥。

 帰って昼寝?夕方もまだ暑いので、マイルスとギルの熱く苦しくもクールなアルバムをバックにまたビールです。ビッグバンドのブラスはゴージャスですが、暑苦しくもある。しかしそれをバックにマイルスのクールな、クールなトランペット。これが涼をよぶ。

 9曲目のMy Man’s Gone Nowと10曲目のIt Ain’t Necessarily Soがまた涼しげでいいです。

 だいたいマイルスは、冬よりも夏の方が合っているような気がします。