暴動とレポート

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  アメリカ文化の授業なので、レポートのテーマに今回の暴動を選ぶ学生が多い。人種差別の分かりやすい事例です。そこから人種の普遍的な問題に発展させるのは少し難しいか。試験の採点なら500枚くらいありましたが、レポートで260本は初めて。でも本数が多いので申し訳ないけれどコメントは書けませんと学生に謝って?採点を進めるとこれがかなり速くできます。

 前にレポートの採点実験をしました。ぱっと見て採点をします。その点数と、今度はゆっくりと採点をした点数を比較するとあまり変わらない。これはゲシュタルト的にぱっと画像的にみて判断するのだと。人間の視覚的認知はすごいなと思いました。もちろん自分で知っている文ややテーマなので学生が書こうとする事はほぼ予測の範囲内。まったく知らない事を一目で画像的に認識するのとは違います。

 さて今回の暴動は、もともとある差別への不満が事件とその後の対応への抗議だと思います。それにコロナ禍の格差と対応への不満も増幅されて。ウィルスは弱いところを狙う。そこを守るのが政府の役割だと思いますが。それと暴動の後の世界各地でのデモも重要だと思います。

 写真はチャーリー・ヘイデンパット・メセニーの『ミズーリの空をこえて』。聞いてみると少し物足りないかな。でもspiritualという曲もあり何か今日のこの世界と、今の自分の心境とも合って。