初自転車、またウッズ

 午前中生協に買い物に行った時に忘れたものがありました。歩いて10分ですが、また行く気にはならない。それで、と言うかそれが、自転車だと5分。今シーズンの初乗りです。まだ風は冷たいけれど。それと少しタイヤの空気が抜けているけど。歩くと時速6キロ(10分で1キロ歩くので)、自転車だと時速15~20キロくらいです。坂で25~30キロになると少し怖い。スピードに弱い、情けない体質です。

 それで2キロくらいのホーマックも、歩くと面倒ですが、自転車だと7分くらい。気楽に行けます。

 

 さて、またフィル・ウッズのCDが3枚ほど到着したので。20代のWoodlore、40才のMontreux 72、そして40代後半のLive from Showboat。これから聞き比べます。

 フィル・ウッズ、24才のWoodlore(1956)はワン・ホーンのカルテット。1曲目 Woodloreは「ウッドの物語」というような意味だろうか。Loreってfolklore「民間伝承」いうと意味で使われます。快調にリズミックに、アルトを吹き鳴らす。サックスの音、フィンガリング、フレーズ、すべてが出来上がっています。パーカー後の同世代のアルト奏者、ペッパー、マクリーンと比べてもそん色ない。と言うか、より吹けるような気がします。

 もしかしたら、それが個性がないと言う風に思われたのだろうか。40代前半のヨーロピアン・リズム・マシーンと一緒の時はリズム隊に煽られるように吹きまくっています。20代の方がコントロールできているような。もしかして、それが物足りないと思われたのだろうか。ここで完璧だとすると、次は何を目指せばいいのか。天才の葛藤を少し想像します。

 で40代後半のLive from Showboatはヨーロッパのリズム隊よりは、オーソドックスなピアノ・トリオ+ギター。ウッズもヨーロッパの時よりも大人しいか。いや20代の時よりも元気な、少しワイルドなサックスです。でも演奏全体は元気のいいけどオーソドックスなものですね。このアルバム、評判はよくグラミー賞を受賞しています。なんかバランスの取れた、この時代のいいジャズ。

 でも僕の好みはヨーロッパのリズム隊のもの。そして24才でほぼ完ぺきなアルトだったWoodlore