モフェット一家

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  チャ―ネット・モフェット(1976年うまれ)の1987年のアルバムNet Manを聞いた時は21才のベース奏者のアルバムとは思えませんでした。曲も演奏もいい。曲のメロディーとリズムのバランスもいい。それもそのはず17才でウィントン・マルサリスのバドの加入し、ブランフォード、トニー・ウィリアムスのども共演している早熟の天才と言われていたようです。

 さてモフェットというちょっと変わった苗字には聞き覚えがある。オーネット・コールマンストックホルムでのライブ『ゴールデン・サークル』(1965)のドラマーがチャールズ・モフェットでした。オーネットのアルトやヴァイオリンやトランペットの自由な(気まま?)な演奏の背後で意外とステディなリズムを刻んでいて、だから中途半端なニュージャズ・ファンである僕にも興味深く聞けたと思っていました。

 そのお父さんが1989年のBeauty Withinではドラマーとして参加していて、パワフルでかつセンスのいいドラムを披露してくれています。このアルバムも曲のメロディとリズムと演奏がいい。盟友のケニー・カークランド、ケニー・ドリューJRのキーボードもいいです。いいアルバムは気分がいい時はそおの気分をさらに高めてくれますし、不調の時は慰めてくれます。

 このハンサムな青年が中年のおじさんになりましたが、ファラオ・サンダースを迎えたアルバムは注文して、配達中です。