夏の終わりとChick Corea


17日(水)は大通りのビアガーデンの最終日に行ってきました。5時半ころ、けっこうの人の入りでした。みんな夏の終わりを惜しみつつ楽しんでいるようでよかった。

 さて久しぶりに音楽について。チック・コリアは好きなアルバムを年代順にあげると。

 

・1968年 Now He Sings, Now He Sobs

・1971年 Piano Improvisation Vol.1

・1972年 Return to Forever

  ピアノ・トリオとソロとグループと結果的にバランスよく1枚ずつ。もちろん他のピアノ・トリオやソロ、そしてサークル時代のアルバムも一応聞いたり持っていたりしますが、上の3作がお気に入りで、最近これに1978年のThe Mad Hatterが加わりました。CDの解説でもチックのベスト5に入ると書いていました。僕のベスト3は多くのジャズ・ファンと同様のセレクションだと思います。するとあと1作はどのCDだろう。

 8曲目のDear Aliceがとてもいい。エディ・ゴメスのベース、ジョー・ファレルのフルート。そしてスティーヴ・ガッドのドラム。激しいけれど、うるさくない、爽快なドラミング。ゲイル・モラン(チック夫人)のボーカルはジャズ的には唐突というかちょっと異質のようにも聞こえますが、そのうちにこれでいい、これが必要だと言う風に音楽の良さに影響されて洗脳されます。このトラックだけ何回も何回も繰り返し聞いています。

 写真はアルバム・ジャケットはいまいちなので、Alice in the Wonderlandジョン・テニエルによるオリジナル挿絵。右端が「気ちがい帽子屋」です。実は(またですが)、原作にはThe Mad Hatterという言葉は出てきません。Mad Tea Partyという表現があり、そこにアリスと帽子屋とウサギが出てきます。一方でmad as hatter(帽子屋みたいにおかしい)というフレーズがもともと英語にあって、それをルイス・キャロルが使い、結果としてThe Mad Hatterが新しい英語表現として現在に至るという事のようです。