ライブに行く

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 西高時代の友人から誘われて、本当に久しぶりにライブに行きました。実際コロナの前からライブには足を運ばないタイプです。家で酒を飲みながらCDを聞いている方がいいという我が儘な人間なので。でも高校の卒業式の後に欠席した僕の卒業証書を家に持って来てくれた友人の誘いを断る事はできない。お店も別な友人に教えてもらっていたし。

 場所は南5条西14丁目のLiving Room bar&cafe。これも西高同期のギタリスト笹島明夫君のお店。昨日はY本君のクラシック・ギターの先生、宮下祥子(さちこ)さんのライブだったので、1カ月半も前から来ないかと連絡がありました。

 お店の前にはやはり西高同期のE藤くんとO山さんがいる。実は宮下さんも19期後輩でした。ご主人は井上ひさしの甥御さんだとか。

 クラシック・ギターの生演奏、よかったです。華奢な手の指の動きがすごい。後からCD『羽衣伝説』も買いました。後半の最初に沖縄の伝説を曲にした「羽衣伝説」が演奏され、沖縄的な旋律も入っていて面白かった。

 休憩後、笹島君のギターとベース。ベースは伊藤未央さんという若い女性。最近はサックスやトランペットの女性奏者も増えてきたけれど、ベースを弾く方が絵になりますね。後から加わった安斎さんというキーボードもうまかった。

 最後にジャズとクラシックのギターの競演。これは高校の先輩が後輩の見せ場を演出する演奏だった(ような気がします)。

 演奏後、宮下さんや笹島君と一杯。いいお店でいい演奏で、楽しい時間でした。2年ぶりのY本君とも話ができたし。でもいつもの様に飲み過ぎたかな。ビール、ワイン(白と赤)、そしてバーボンのロックを5杯くらい。

マツモトさんのカレンダー

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 画家のマツモトヨーコさん(東京在住)が今月初めに銀座で個展を開いたのでお祝いの花を送りました。すると今度は彼女が東洋紡から依頼されて作ったカレンダーが送られてきました。2ヶ月分ずつの6枚の絵はどれも素敵でしたが、特に7・8月の朝顔と9・10月のセピア色の絵が気に入りました。写真にしたのは表紙で、6枚の絵をコラージュしています。

 マツモトさんについては2016年に本を作った時にイラストを描いてもらいました。46年前に旭が丘高校に教育実習に行った時に担当したクラスの生徒でした。実習後も少し生徒たちと交流はありましたが。そして10年前かなウェッブ上で僕の事を見つけて連絡してくれました。当時三越に勤めていたテニス仲間に交渉して札幌での個展も実現しました。

 マツモトさんには『偏愛京都』という美大時代の京都での生活を書いた素敵な本もあります。

マウスと古書の購入

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 6年前に買ったデスクトップのマウスの調子が良くない。電池を代えてもすぐに動きが悪くなります。コントロール・パネルのデバイス~マウスの設定を調整してもだめ。それでついに?新しいマウスをアマゾンで購入しました。Bluetooth仕様の名前も知らないメーカーの2000円弱のマウスで、音も小さく充電式。電池を取り換えるのは面倒だし。そう言えば自転車のライトもUSBで充電するタイプでした。

 古書の方は断捨離を失敗した結果、いぜん手元にあった『ヘンリー・ジェームズ作品集2』をついにアマゾンで買いました。CDだと3000円でも躊躇します。いちど4500円のCD、たぶんファラオ・サンダースのを買った時にだいぶ悩みました。今度もだいぶ迷って、エイヤって注文のクリックを押しました。高いCDの2倍。でも以前ときどき買っていたブランデー(XO)もそのくらいしていました。お酒よりも有意義なものだと。

 『ヘンリー・ジェームズ作品集2』に入っている「檻の中」は名前の明らかにされない女性電信技士が裕福な客の電報のメッセージを想像/妄想する物語です。どこかカフカの不条理小説にも似た、シュールな雰囲気もある中編小説。これがけっこう手ごわくて、ペーパー、キンドル版で挑戦していたのですが、やはり翻訳もほしくて。先週北星の図書館で借りようと赴いたのですが、コロナで学外者の立ち入り禁止。学内に知り合い(若い研究仲間)がいるのですが、コピーをお願いしようと思いつつ、翻訳を必要とする先輩(年寄り)研究者と思われるのもなんだなと思い・・・

 今朝は久しぶりに軽いめまいが。これで自転車に乗るのは大丈夫かな。昨日北区で77才の女性が自転車で、トラック(25才の女性運転手)に轢かれて亡くなったし。ゆっくり用心して走ればいいかな。

付き添い

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 昨日は昼過ぎに西野の西公園を再訪。3キロくらいの場所なので歩いて30分、自転車だと10分弱で着いた。もう紅葉は終わっていたけれど、やっと覚えたパノラマで撮ってみた。

 夕方は足の肉芽(にくがと読むらしい)に血が出ているので西28丁目駅のすぐそばの皮膚科に付き添いで。診断と治療はすぐ終わったのですが、調剤薬局で小1時間待たされる。

 その後夕食のために北7条西22丁目の「そば処雄」に行くが6時で終わっていた。最近は食べログの情報では開店時間が確認できないとあらためて分かりました。ここまで寒かったのに。では思い直して「椿サロン」に行くと、ここも今日は地下街で出店でお休み。

 では北5条方面でと歩いて行くと「バンビーノ」に出くわす。僕は覚えていないけれど家内はまきストーブがあったと記憶していました。ここの前菜盛合せ(自家製スモーク・サーモン、ソーセージ、アジのフライ)が良かった。パスタとラザーニャはまぁまぁ。今度はピザと肉料理を試してみようと。

 北海道知事は政府と事を構えたくないのか、判断を委ねているというか任せしまっているように見えます。本音はともかく都知事の様に方針の基本は政府が出して、それに各知事が感染状況に応じて判断するというのは中央政府と地方の正しいあり方だと思う。5つの「小」にはちまちまとした説明で笑ってしまったけれど。

 2月末の緊急事態宣言が勇み足として政府にかなり道知事は叱られて委縮したとしか思えない、ふがいなさ。大阪府知事の方がきちん方針を決めて府民を守りつつ、必要なら政府と対峙する姿勢の様にみえます。

担々麺とコロナ

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 毎週4回から多い時は6回もテニスをしていました。それが今週は雨と腰痛のせいで1回もしていません。今日は日曜早朝テニスの最後かも。冬の運動不足が心配ですが、雪かきと公園の散歩、それと公園で歩くスキーを再開しようかな。家でも腰痛のための腹筋運動とダンベル(バーベルの小さいの)を午前と午後少なくとも1回ずつは実行しています。

 昨日の夕食はかみさんが足の具合が悪くキッチンにたてないので、外食をしました。買い物を兼て東急デパートに行くと人が少ない。これだけ感染者が増えたので自粛したのだろうか。市長も知事も総理大臣も動きが遅い。たぶん検査数が増えた事も感染者増の原因だろうけれど、少し(かなり)コロナ慣れだろうか。でも重症者のためのベッド、軽・中程度の感染者のための施設と、実は重症の治療や介護のスタッフが足りなくなりそうです。

 政治家って、学者を嫌い、官僚を手足の様に使うけれど、自分の頭脳はともかく優秀な官僚や学者のアドバイスをどのようにバランスよく利用できるかが重要な気がしますが、それもできない。頑固というか、中途半端なプライドというか。前の首相の時もあまり優秀でない取り巻きの意見ばかり聞いてひんしゅくを買ったのですが、今回も裸の王様になりつつあるか。

 さていつものステラ・プレースの「南国酒家」でビールと紹興酒。昼はグラスですが、夕食なのでデキャンタでゆっくり飲みました。担々麺の上に写っているのは駅の南口にあるタクシーのライト。たくさん写ってきれいですが、待ちのタクシーの多さは感染が多いので人出が少ないからかな。

女性電信技士の活躍

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  ヘンリー・ジェームズの1898年の作品『檻の中』が12月の支部大会のシンポジウムで取り上げられる予定についてはすでに報告しました。じつはこのヴィクトリア朝最後の時期の中編小説がけっこうポストモダン的な作品で、やっぱり翻訳がほしい。自分の英語力のなさに気づきます。と同時に関連の文献を調べていると、”telegraphic romance”という電報の女性技士の主人公が仕事に関連してのロマンスがけっこう描かれていた事が分かりました。

  ジェームズの原作ではtelegraphist、一般的にはtelegrapherとい言われ、女性の社会/職場進出の一例で、技士の30%が女性だったようです。有名なサミュエル・モースが1830年代に発明し、それが1950年代には電報として普及します。日本では明治2年に使われ始め、その後鉄道が開通し文明開化がはじまる訳です。明治か大正時代を描いた映画かテレビで、電報で緊急の連絡をする場面を見た記憶があります。

 この鉄道の後、電話の前に普及したメディアについて、その新しい女性の職業である電信技士が主人公の小説や映画も結構あり、『国民の創生』(1914)で「アメリカ映画の父」とも言われたグリフィスも女性電信技士を主人公の短編を2本ほど作っています。また元技師の女性が書いた小説も。

  グリフィスのThe Lonedale Operator(1912)の方は16分ほどの短編で、列車の中で通信士を務める女性の恋愛と鉱山会社の給料を盗もうとする列車強盗を阻止する物語で、当時の列車、通信、鉱山という産業と社会と恋愛をからめた作品に仕上がっています。

 さて『檻の中』の方はまだ時間があるので、電子辞書を横にゆっくりと読んでいます。

 写真は1970年代のHarperに掲載されたものです。手前の男性が依頼する文を書いていて、それを右のwoman operatorが電報にする。窓があってゆったりとした職場ですが、『檻の中』の方はその題名の様に、ロンドンの雑貨屋の一角にある狭い職場なので、主人公の女性は無意識にそこから想像力で脱出するように依頼人の秘密に想像力を巡らせていくという展開になっています。

間違った断捨離

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 今日はバス~地下鉄で北星学園大に行きました。5~10年くらいぶりかな。1時間かけて行ったのに、図書館はじめ学内には一般の人は入れないと分かりました。

 12月に実施される支部大会(アメリカ文学会の北海道支部)はZoomですが、シンポジウムで取り上げられるヘンリー・ジェームズの「檻の中」が手元にない。原書(ペーパー)はあるのですが一応翻訳もほしいので全国の図書館の所蔵を検索するサイトで札幌に唯一ある北星を探し、利用許可証を作るべくパスポートと個人番号カードも用意して出かけたのに。

 実はこの国書刊行会の作品集は研究費で買って研究室にはありました。これが北海学園大学の図書館に返したのでもない、では処分したのだろうか。段ボール100個くらいの研究室の蔵書は、大学を辞める時には37個の段ボールで家に持ち帰りました。残りの30箱くらいは図書館に返したとして、あと30箱のうち10箱くらいは同僚、後輩にあげました。10箱分くらいは処分(焼却)しましたが、高価な作品集はとこに?

 他にも昨年のエッセイで黒人文学全集の一部が必要になった時に、これも研究室にあったはずなのにと後悔しました。中途半端な古書店に安く買われて、高く売られのがいやで自分である程度処分しました。本当は家のガレージに段ボールの状態で置いてもよかったのですが。早期退職の理由の一つの再発した喘息もあり、本の整理や所蔵に少し臆病になっていて、早まって処分したようにも思えます。

 研究室の引っ越しだけでなく、家の引っ越しの時も極端な断捨離の精神でえいやっとたくさん捨ててしまい、間違って土地の権利証も。でもこれがなくても土地は売れましたし、買った時と売った時の差額が大きければ課税の対象になりますが、差額は家を更地にした時の費用でほぼなくなり、これは大丈夫でした。

 でも元の家を処分した時に、亡くなった母の物をほとんど処分してしまったので、これも断捨離の仕方の間違いとして、少し後悔しています。

 さて北星に入れなかったので、街に戻り「チャイナ・パーク」でやけ酒。いつものように焼き餃子をさかなにビールをジョッキで1杯。紹興酒をグラスで1杯。五目チャーハン(ごはん少な目)でランチをして、少しだけ買い物をして帰宅。

 午後遅く二人で自転車で知事公館へ。片道8キロくらいだろうか。徒歩時速6キロですから歩けば1時間と少々。自転車では3倍の18キロくらいが平均時速です。ですから20分くらいで到着。実は日曜も行ったのですが閉園でした。今回は開いていたけどきれいな紅葉はもう終わっていた。西19丁目の菊池喫茶店で一休み。あとは国道5号線沿いの佐藤水産とサザエのおにぎりを買って帰宅。

 腰が痛いのに自転車ならOKという事だろうか。明日は3日ぶりにテニスです。

 もちろんHnery JamesのIn the Cageもちゃんと英語で読みます。

 写真は誕生日用に西野の生協で買ったポインセチア