打飼袋と星見緑地

 藤沢周平の時代小説を読んでいます。親父の故郷酒田市の隣、鶴岡市出身。親父は厳密には酒田市の郊外の余目(あまるめ)の出です。中学の時、位置に連れられて余目に行った時に、と鶴岡市にも行きました。で、鶴岡の海水浴場の記憶があるのですが、これが間違った記憶でした。酒田市が海に面していて、鶴岡市は内陸。この鶴岡の名前は藤沢周平と美味しいだだちゃ豆で僕的には有名。

 で、作品中に打飼袋(うちかいぶくろ)とあり、たぶん前後関係からボディ・バッグだろうなと推測。当たっていました。風呂敷からでも作れる便利な道具です。でもボディ・バッグは和製英語で、body bagと言えば、実は「死体袋」。アメリカの小説(戦争物、刑事もの)でよく出てくる言葉です。

 さて今日は現代の打飼袋、ボディ・バッグを肩にかけて。近場というか、手稲の少し向こうにある星見緑地に行って来ました。バスでJR琴似駅へ。そこから発寒~手稲星置(ほしおき)の一つ銭函寄りの駅。無人駅です。銭函と朝里は札幌の海水浴場。

 名前の素敵な星見(ほしみ)には大きな緑地があり、そこを散策。今年は酷暑のせいかまだ紅葉には早いようです。その向こうにラーメン屋とスイーツのべんべや星置本店に行ってきました。ラーメンは有名だそうですが、いまいち。スイーツのお店はカプチーノと店員とお店の雰囲気が良かったです。

 帰りは琴似の市場で刺身を買って帰りました。中トロと赤身と、イナダ(ぶりの若いの)。イスラエルやガザ、ウクライナの戦争や紛争がある世界の中で、紅葉散策をする平和な日本の老人。これはこれでいいのでしょう。