哲人王は無理でも・・・

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  きっかけはいつものように何故か手元にあったトランペットのテレンス・ブランチャ―ドのアルバム。そこからサックスの盟友ドナルド・ハリソンとのグループのCDに発展?しました。そのランチャ―ドに戻って、彼が参加しているカナダのロック?グループのPhilosopher King(バンド名=アルバム・タイトル)が手元に。聞いてみるとディランのJust like a Womanのカバーが本家よりもよかったです。

  でバンド名のPhilosopher Kingってどういう意味?「哲学者で王様」っていう事?プラトンって名前は知っているけれど、ほぼ読んだ事がない。The Republic(『国家』)は見栄で英語のペーパーは持っていたけれど、いま家のどこにあるかな。

プラトンは『国家』において、独裁や寡頭制、さらには民主的な政体よりも哲学者を王とするのが理想国家だと考えたようです。このあたりまとめは当たっているかな、少し心配です。つまり哲人王による統治が一番いいと。確かに現在の世界の民主主義国家の多くはちゃんとした議論を経ない多数決なので、あまりいいとは言えないし。

 プラトンでは「イデア」という概念が出てきて難しくてそこで放棄してしまいます。感覚世界の背後にある実体がイデア、そのイデアを知るという事はものの真実のあり方を知る事であると。そして「善のイデアを知る」=「善を知ること」がより高次の認識の段階となるらしい。少し言い直すと、単なる哲学者は知の人ではあるけれど、善なる哲学者は知恵ある善き人として理想の統治者たりうるとしたらしい。確かに頭脳が優秀で、しかも性格の良い人がリーダーだと信頼でき、安心してお任せできる。

 で僕たちの今のリーダーはというと、哲人王は望むべくもないので、頭脳か性格のどちらかが良ければ、何とかこの局面を乗り切って行けるような気がします。頭が良くて性格のあまりよくない政治家でも、見栄でも自分の業績のためにでもちゃんとした政策を立てて実施できる。頭脳はいまいちだけど性格のいい政治家なら、自分の限界を知って優秀な人を集めて国民(道民、市民)のためにやってくれそう。しかし残念ながら、どちらも欠けているリーダーが多い。どちらかでもあればいいからと言うのは、そんなに難しい事ではないような気もするんですけど。

 写真は昨日も散歩・買い物の帰りに公園で見つけた名前を知らない灌木。レンギョウでもないし。白が少し混ざった黄色い花がきれいです。黄色は明るいけれど、華やか過ぎなくて好み。