2023-12-07から1日間の記事一覧

言葉と個の多様性、山田太一の世界

鶴田浩二の遺作『シャツの店』(1986年)で、妻役の八千草薫が夫に言葉で「好きだ」と言わせようとする。この世代(戦中派)はそんな事が言えるか、好きだ/愛しているなんて分かっているだろう、と反応する。この「分かっているだろう」ではすまさないのが…