『追いつめられて』再発見

 1987年の映画です。『アンタッチャブル』と同年。ケビン・コスナー、32才。

 9年前のブログ(https://seiji-honjo.hatenadiary.org/entry/20140213/1392240787)でも、オリジナルの『大時計』(1948)と一緒に書いていました。一種のフィルム・ノワールである『大時計』では、犯人を追っていくと、それは自分であると言う矛盾を面白く描いていました。

 実は(いつもたいした「実は」ではないのですが)、アマゾンでMGMの2週間無料視聴に登録して見ています。しかも今回はケビン・コスナーショーン・ヤング(28才)の美男・美女ぶりをけっこう楽しみました、どちらのファンでもないので、これは高評価です。本当は2014年のブログでもケビン・コスナーの海軍将校(少佐)の軍服が凛々しいと誉めていますが。

 細かく見ると、美しいショーン・ヤングの少し(だいぶ)エクセントリックな言動(演技でもあるけれど)に後の「お騒がせ」女優の片鱗が見えて興味深い(怖い)。それと、MGMの映画の設定なのか、音声は英語で、字幕を日本語が選べない英語もあります。その場合は英語も字幕で、これはこれで英語の勉強になります。読み切れなくて、重要なセリフは止めて見直す事もできるし。

 原題はNo Way Outで、説明過剰でセンスのない邦題に厳しい僕ですが、『追いつめられて』は合っています。ラストはオリジナルと違って、主人公のハッピー・エンドにはならない。まだソ連が崩壊していない、東西冷戦の終了していない時代の設定なのかなと思いました。