トニ・コレットという女優

 

1999年の『シックス・センス』はインド系アメリカ人の監督マイケル・シャラマンと子役を一躍有名にした。僕はこの手の映画は苦手なのですが、その1996~97年に8か月ほどいたフィラデルフィアが舞台なので見ました。ダイハード・ブルース・ウィリスが悩む精神科医という不向きな役柄で苦戦?フィラデルフィアを知りたい人は、『刑事ジョン・ブック』、『大逆転』、『フィラデルフィア』を見るといいです。

 さて『シックス・センス』では霊感少年の母親役で出ていたトニ・コレットという女優に注目しました。当時28才くらいかな。特に美人と言うのではないけれど、少し癖のある魅力。その後、何となく注目したような、それとも彼女が注目されるような映画に出演していたのか。

 2000年の『シャフト』ではビリング(タイトルの出演順)で8番目くらいでしたが、「あ、出ている」くらい。これは1971年の『黒いジャガー』のリメーク。アイザック・ヘイズ作曲のテーマが大ヒットしました。

 2002年の『チェンジング・レーン』では4番目。車線変更(チェンジング・レーン)をめぐる事故で裕福な白人青年(ベン・アフレック)とアルコール中毒から立ち直ろうとしている黒人(サミュエル・ジャクソン)の生き方と人種の格差を描いている。青年の職場の同僚で愛人がトニ・コレット。これはまぁまぁかな。

 同じ2002年の『めぐりあう時間たち』では8番目くらい。でもこれはよかった。と言うかこの映画については元の職場の図書館便りに映画評を書いたりした、けっこう気に入っている映画です。

http://www.jin.hokkai-s-u.ac.jp/~honjo/mysteries.html#hours

 トニ・コレットが3人の女性ヴァージニア・ウルフニコール・キッドマン)、ローラ・ブラウン(ジュリアン・ムーア)、クラリッサ・ヴォーン(メリル・ストリープ)のうち、ローラ・ブラウンの友人を演じていました。

 2005年『イン・ハー・シューズ』。問題児の美人の妹キャメロン・ディアスに恋人をとられる弁護士の姉の役。

 しばらく見ていなかった。と言うか出演作はあるのでしょうが、僕の視野には入ってこなかった(偉そうか)。

 それで久しぶりに2016年『アンロック/陰謀のコード』で。最初、アマゾンの内容紹介(短い動画)ではユーリズミックスアニー・レノックスかと思った。超ショート。何でも、ドリュー・バリモアと共演の映画のがん患者の役で体重を絞って髪を切ったのだとか。

MI5のIntelligence Chiefを演じていてすごみと言うか、貫禄ができました。MI5はイギリスの国内担当の情報機関で、MI6の方がジェームズ・ボンド(架空ですが)で有名な国外担当の情報機関。Intelligence Chiefは情報部長。45才ですからこんな役が似合う年になったんですね。マシンガンを撃つシーンもありました

 ちょっとイギリスの女優と似た、地味だけれど、癖のある魅力を感じますね。だからイギリス人の役を振られる。少しイギリス英語なまりで話していました。

 写真は『アンロック』のトニ・コレットと『ノスタルジア』(2014)60才のアニー・レノックス。似ているでしょう。

 

 P.S.:最近、3本続けて俳優関係のコラムに星印が付きました。注目?されているのでしょうかね。