オフ・コースかオブ・コースか

テニス仲間からオフ・コースっていうグループがいたけれどOf Courseだったかな?聞かれました。

 これは日本人が勘違いしやすい発音の問題です。Of courseはほぼみんな「オブ・コース」で「もちろん」という意味だと知っている。でグループ名の方はOff Courseで「コースから外れて」という意味でちょっと変わっているという意味。こちらの方はOf courseよりも認知度が低い。

 でも間違いやすいのはOf courseは「オブ・コース」だと分かっているけれど、発音は「オフ・コース」になってしまいがちな事です。Of は単独では「オブ」と発音できるけれど、Of course とcourseが後にきて連語になると英語的な腹式呼吸が必要になり、つい日本語的にフラットに「オフ・コース」と言ってしまいます。つまりbより発音しやすいfになってしまう。これは悪い事なんかでなく、圧倒的に慣れている母国語での発音に引っ張られているという事。しかも文脈からちょっと間違った発音でも理解されてしまい、それが違っていると認識しないままになっていきます。

 それでOf courseが「オフ・コース」だと思い込んで、Off Courseの方はあまり記憶にないので、「オフ・コース」というグループがOf courseだと思ってしまう。実はForest Flowerというアルバムで有名なチャールズ・ロイドというジャズ・サックスのアルバムにOf Course, of Courseというのがありますが邦題は「オフ・コース、オフ・コース」と見事に間違っています。