管理人、漫画論

  土曜の夕刊の1面に「本の街に141年 いったんさよなら」と大きな見出しが。「いったん」というのは「三省堂神保町本店 一時閉店」とあるから、また戻ってくる。でも今のようではなくなるかも。

 実は三省堂は、そこが目的と言うよりも待ち合わせの場所。須田町または淡路町から神保町の古書店街へ向かう途中の(ある意味で重要な)場所だったような気がします。今の建物が40年と言う事は、僕が28才で大学の英語教員となり学会出張ができるようになり、神田に泊まって古書店巡り(池波正太郎のエッセイに出ている下町のうまい物探しを真似)をし始めた時期とほぼ一致します。この話は何回も書いていて、今回も下書きを書いてから過去のブログを見ると80%くらいかぶっていたので削除しました。

 連休中は、土日のコートの仲間がテニスをやっています。僕も預かっているボールを届けて、少しやってきます。肩が痛いので少しだけ。2年前は痛いのに続けて筋肉の断裂と言う事態に。断裂という言葉がきついけど、手術とかではなくて、動かさないで1か月して治りました。

 管理人の仕事としては、コートの白線の引き直しの手配、ネットを張るポールの歯車の修理など、仲間と協力してやっています。西区の土木センターへの連絡はもう一人の管理人がやってくれています。そのS根さんが久しぶりに顔をだしてくれました。

 読書はまた漱石で、小説とそれについての議論をまた読んでいるうちに、日記や書簡集にまで手を出して?しまいました。全部岩波の文庫です。岩波茂雄漱石の弟子でした。ロンドンへ留学する船での紀行文もいいです。当時の旅行は紀行文とするには、もう少しハードで、でも冒険旅行というほどでもない。120年前です。70年前の『東京物語』での尾道~東京は1泊で、横浜~ロンドンよりは楽かも。

 さらに孫の夏目房之介の漫画論にまで。手元にある2冊に加え、2冊注文して読みました。思ったよりも本格的な漫画論でした。たしかに『孫が読む漱石』でも、ちゃんとした小説論になっていましたので、分析と書く能力はあるんですね。漫画論の草分け見たい人でもありますし。表紙がくだけすぎていて、誤解されるかも