いろいろと3月

 何かアメリカ文学、映画、音楽で気の利いた事を書こうとすると筆が止まるのかも知れません。

 先週は誕生日でもあったのですが、1か月に1回の通院の前で薬が切れて少しつらかった。薬で生かされているようで情けない思いと、薬があれば大丈夫?とほっとする思いと。

使い始めた敬老ICカードを落としてしまった。それもチャージした直後に。何度も家と生協の間をゆっくりと歩いて探したがダメでした。それで日曜日地下鉄の駅で紛失と再交付の手続きをしました。ところが月曜日にカードを交番で預かっているとの通知が。残念、ほんの少し遅かった。と言うか再交付の手続きが早かったというべきか。見つかったのは取りに行ってもそれは破棄しなければならない。交番に電話して捨てて下さいとお願いした方がいいかも。

 本は『トランボ ハリウッドで最も嫌われた男』(2015)からみで、ブルース・クックの原作翻訳、上島春彦の労作『レッドパージ・ハリウッド――赤狩り体制に挑んだブラックリスト映画人列伝』(2016)も再読。特に原作はトランボの出自や若き日々など本人から聞き取って興味深いが、映画は赤狩りに焦点をしぼっていてうまく描かれています。オットー・プレミンジャー監督と共同した『栄光への脱出』でも、原作はイスラエルの歴史から始まって長大な原作をうまく脚本化したトランボと同様、『トランボ』も原作をうまく脚色した。

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 さて後はNHKの『100分de名著』3月はポーですが、解説はアメリカ文学会の前会長の巽孝之氏。もちろんテキストを買ってみました。けっこう文学的に深く、ポーのジャンル横断的、ジャンル創始的な説明を伊集院君はきちんと理解して、面白いコメントも。巽先生はテキストを献本してくれたらしいけれど、北海学園あてだったので戻ってきたそうです。4月からNYの慶応学院の院長として、奥様の小谷真理さんと赴任するらしい。

 そんなで3月Ⅿ後半から下旬に向かう。大相撲はカド番大関の正代が1勝してほっとしました。

 あとは『聴くシネマ×観るロック』の感想を次回。