ブレンダン・グリーソン@『ミスター・メルセデス』

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 スティーヴン・キングの『ミスター・メルセデス』(2014年、翻訳2016年)のテレビ化が2017~19年までシリーズとして放送されたようです。

 メルセデスを悪用する犯人のブレイデイ(ミスター・メルセデス)を追いかけるのが主人公のビル・ホッジス刑事。これを演じるブレンダン・グリーソンがいい。ダブリン出身のアイルランド人。現在66才で、撮影中はホッジスと同じ62才か。肥満、髭面の一見こわもて、でも笑うとかわいい。

映画(テレビも)はストーリーと配役が基本で、その後に演出や撮影がくるように思います。その点では探偵役と犯人役はOK。その他はまぁまあかな。でもシリーズ3まで見てしまいました。面白かった。

 不況下(2008年以降?)で仕事を提供するCity Jobs Fairに早朝から待っている失業者の群れに高級車のメルセデス・ベンツが突っ込んで16人もの人がなくなります。原作では8人でしたが。そのミスター・メルセデスが再び多くの人を犠牲にする犯行の直前に阻止するホッジスとホリー。ホリーはメルセデスを犯行に使われた持ち主の従妹。

 持ち主のオリヴィアは車の鍵を盗まれたことを強硬に否定して、警察/メディア/被害者の遺族に避難され、犯人の匿名避難メールに精神を病んで自殺させられてしまいます。実際、鍵は盗まれたのではなく、犯人が電子機器を操作して開錠したのでした。その従妹でホッジスの捜査に協力するのがホリーです。ホリーも精神的に不安定な女性ですが、芯は知的で正義感にあふれるている好感のもてる登場人物です。

 長くなりそうなので、シーズン2と3は明日。積読していた原作も読んでしまいました。

 写真は左からジェローム、近所の高校生でハヴァ―ドに進学するITにも詳しい。次は犯人のブレイデイですが俳優は感じ良さそう。次はブレイデイの母親役のケリー・リンチ。ずいぶんと悲惨な役です。僕的には1989年ケリーが29才の『ドラッグストア・カウボーイ』(ガス・ヴァン・サント監督)でした。真ん中が主人公。右隣はメルセデスの所有者オリヴィアの従妹のジェニー役のメアリー・ルイーズ・パーカー。その隣は原作にはない隣に住む美しい老女。右端はたぶん監督のジャック・ベンダーだと思います。