ダイアン・ウィースト 曖昧な笑み

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ハンナとその姉妹』(1986)と『ブロードウェイの銃弾』(1994年)でアカデミー助演女優賞を受賞。

 『恋に落ちて』(1984年)をはさんで、『カイロの紫のバラ』(1985年)、『ラジオ・デイズ』(1987年)。ウディ・アレン映画の常連と言っていいでしょうか。

 『ハンナとその姉妹』では長女ハンナ(ミア・ファーロー)の妹ホリー役。その下のリー(バーバラ・ハーシー、38才)の方が儲け役です。かなり年上の画家フレデリックマックス・フォン・シドー、57才)と同棲していますが、ハンナの夫エリオット(マイケル・ケイン)に恋をされてしまう。

 ホリーは女優としてあまりうまくいかず台本を書いていて、それを読んでくれたハンナの元夫ミッキー(ウディ・アレン)と結婚する事に。

 『ハンナとその姉妹』はかなり好きで、英語の授業(演習的な授業)で使った事があります。その時の校舎や教室もかすかに覚えいて。

ダイアン・ウィーストについては『ブロードウェイの銃弾』(1995)でのプライドの高い主演女優ヘレン・シンクレアは助演というより準主演かな。主演は脚本家役のジョン・キューザックダイアン・ウィーストはこれまでにない役ですが、少しコミカルにうまく演じています。

 そんなにアレン映画のファンという訳ではないですが、それと毎年1本とは言わないまでもかなり多作なのでそんなに見ている訳でもないですが、1970年代の『アニー・ホール』(1977年)、80年代の『ハンナとその姉妹』、90年代の『ブロードウェイの銃弾』が好きです。

 『恋に落ちて』では、デニーロとメリル・ストリープの純愛的な不倫をやさしく見ている友だちの役です。だいたいどの役でも、少し笑っているような、そうでもないような曖昧な笑みでいます。それが、彼女の曖昧なキャラクターを象徴しているような。強く自分を主張するのでなく、少し中心から身を引いているような立ち位置。

 ちょっと素敵な、ミステリアスにも見えるポートレートを見つけました。