団結の歌、「不屈の民」

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ジョヴァンニ・ミラバッシの2001年ライブ、Dal Vivo! を買ったんですが、1枚目のSummer’s Goneがそれ程でもなかったのに、惰性?で買ったようで後悔?しつつ聞いていたらけっこういい。特に最後の曲がよかった。みると「不屈の民」というラテン・アメリカの曲のようです。¡El pueblo unido, jamás será vencido!、という長いタイトルで、「団結した人民は決して敗れない!」という意味。

 1973年、セルヒオ・オルテガ作曲、キラパジュン作詞。チリのヌエバ・カンシオンという音楽を通した社会変革運動で歌われる。ヌエバ・カンシオンはNueva cancionで「新しい歌」という意味です。一般的に1960年代以降のラテン・アメリカ、革命後のキューバ、アルゼンチンなどで優れたミュージシャンを出した。

 しかしこの運動は特にチリのアジェンデ政権の時が有名。マルクス主義者だったサルバドール・アジェンデは1973年のクーデータでは死ぬんですが、この死は後を継いだ(盗んだ)ピノチェットによると自殺とされたけれど、実は暗殺らしい。ピノチェットの背後にいたのがニクソン(政権)のアメリカ。

 この曲はアジェンデの率いた人民連合政府の歌をして作曲され、チリのフォルクローレ・グループインティ・イリマニのよって歌われ、国際的に有名になった。歌詞も重要なんだけれど、メロディがよく、ジャズのアドリブが全開になるミラバッシの演奏でした。よかったので、1曲目に演奏されているAvant!も買ってしまった。