アウトサイダーとしてのボッシュ

 『ナイン・ドラゴンズ』(2009)を避けて、前後のボッシュ物を読んでいますが、今度は『エコー・パーク』(2006)。

 で『エコー・パーク』の方は、『天使と罪の街』で関係して別れたレイチェル・ウォリングとまた関わって(事件と私生活の両方)でまた別れます。今度は本当のような。理由はボッシュのあまりにも無謀な行動に心休まらないという事のようです。

   一方、行方不明の若い女性の事件について、被害者の遺族と会話をしていると、香港にいる3年生(9才?)の娘の事が話題になって『ナイン・ドラゴンズ』(2009)では中学生となって登場し、重要な役割を果たします。

  『エコー・パーク』の後に、前後が逆になってしまいましたが『終決者たち』(2005)を読みました。『終決者たち』は原題はThe Closersで、未解決の事件に決着をつける、つまり解決をする刑事の事ですが、「終決者」とは・・・  

   けっこうよかったです。ボッシュの色恋沙汰はありません。でも若い女性が犠牲になり両親はそのショックでダメになってしまう状況にボッシュは自分と娘の関係に思いを致す部分はなかなかいいかも。でも『エコー・パーク』のようなアウトサイダーぶりはないです。

 で避けていた『ナイン・ドラゴンズ』(2009)を読む事に。詳細は次回に。

 そんな中で、テニス・コートの白線がかすれてきたので、土木にお願いする事に。そのためのメールと電話のやり取りが5~10本に。何は事務的な処理能力が落ちてきて、無駄なやり取りが増えて相手に迷惑をかけたような。

 夕食後にかみさん相手に漱石のミニ・レクチャー15分を実施しています。午前中に大体のメモを用意して。前の晩は『坊ちゃん』、昨日は『三四郎』。質疑もあって面白いです。今日は漱石から離れて『ドリトル先生』でいくか。

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 写真は小原道城先生の書と水墨画の画集を奥さん(大学の同級生)が送ってきたので、そのうちの好きなページを写真にとりました。近代美術館の個展で実物を見て気に入りました。