50年前?の詩集

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 21才の時に出したガリ版刷りの詩集がまだ手元にあります。

 たぶん英文科の2年生の時に作ったのかな。

 詩は高校の時の国語の参考書にでていた三好達治の「あはれ花びらながれ をみなごに花びらながれ」という詩句を強く覚えています。タイトルは「甃(いし)のうえ」です。文語的だけど印象的でした。

 次は浪人時代のやはり国語の参考書。谷川俊太郎の「20億光年の孤独」がそのタイトルも含めて若者(その当時の僕です)を心をわしづかみにした。

 さしてジャズ喫茶と映画館という暗い場所の彷徨?していた教養時代の西脇順三郎。『スゥイング・ジャーナル』に慶応の教授がエッセイを書いていました。今ではそんなにジャズについて詳しくない人だったんでないのとされていますが、面白い文章だった。鍵谷幸信は西脇のお弟子さん。

 そして文学部文学科英語英文学専攻に以降してから、先輩たちの同人誌?に参加して、手作りの個人詩集作成の流れに加わったのが写真です。

 英文を選んだだのも西脇順三郎の影響があったと記憶しています。もちろん西脇を入り口として、現代思潮社の現代詩文庫を読んでいました。渋沢孝輔、中江俊夫、安藤次男、関根弘石原吉郎田村隆一、吉原幸子、多田智満子、鷲巣繁男などなど。

 気に入った詩をノートに書き写したり。『われら新鮮な旅人』の長田弘がなくなってから、アメリカ文学青山南のお兄さんだったと知りました。

 さて、懐かしさからこの詩集をワードの入力しました。なぜか。ちっちゃな詩集として製本しようかなと企んでいます。詩には基本的に手を入れないで、あとがきとし21才の時に書いた詩集に70才の僕からのメッセージを書こうかなと。実現しないかもしれないけれど、少しわくわくします。