札幌を離れる

f:id:seiji-honjo:20161001091635j:plain

 年下の友人が札幌を離れて京都に引っ越した。

 年下と言っても彼女のお母さんが僕よりも年下なので、娘くらいの年齢だろうか。

 7年前に九州から札幌の大学に赴任して、北海道支部の仲間になった。

 今回京都の大学に移動になったけれど、彼女のいた7年間は僕的にも変化の多い、思い出の多い期間でもあったのです。

 まず彼女が来た2014年は、5月の英文学会の全国大会が北大でありました。しかも10月のアメリカ文学会の方の全国大会も札幌。北海学園大学が開催校でした。本州からの会員は札幌が会場だと喜ぶのですが、1年に2回もだとそれはちょっと分散してほしいと勝手に思うのでしょう。

 翌2015年の秋のアメ文のほうの全国大会が京都、2016年の春の英文学会が京都で、今度は京都が続きました。それで2回目の京都の方はかみさんが同行。ちょうど直前にブラタモリが京都だったので、その情報で保津峡の川下りに挑戦しました。20年ぶりの清水寺。嵐山の竹林から大河内伝次郎の別邸など散策。いい思い出になりました。

 ちょうどブログ本を企画して、構成と文章の校正をしていた時期が2015年ですが、この時期は体調がよくなくて定年(68才)の2018年よりも前の退職を決めた時期でもあります。学生の声がよく聞こえない。少しめまいがする。そして2016年秋の岡山の学会で風邪をひいて、それが20年ぶりのぜん息の再発につながりました。

 2017年度の最後の10月は学会や出張(大学評価、地方保護者懇談など)でひと月で4回10日間も札幌を離れていました。千葉の柏市から羽田に向かう途中でほかの車の自己のために渋滞して羽田の予定した飛行機に乗り遅れたのも初めての経験でした。

 2018年3月に無事退職してのんびり。しかし翌2019年の2月に痛風。3月末に詳しくは言えない詐欺でそれなり?のお金を電子マネーで送金してしまいます。秋には40年来の友人が亡くなってしまいました。

 翌2020年はコロナ。けっこう波乱万丈の7年間(友人の赴任期間)と5年間(自分の退職前後の)でした。

 今年は世の中も、そして自分の体調も良くなってほしい。写真はきれいだった岡山の後楽園。高い木が少なくて芝生が多くて広々と感じます。日本庭園に洋風の雰囲気が少し。その25年前にも岡山に行った時には、当時はやっていた倉敷に泊まりました。最近知った『わたしの小さな古本屋』の「蟲文庫」が倉敷にあるので、今度は足を延ばしてみたいです。