Blacl Lives Matterの訳

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 コロナ禍の最中にアメリカのミネアポリスで起きた白人警官による黒人の圧殺事件。続いてアトランタで起きた銃殺事件。コロナによる格差拡大に不満を持っていた黒人やヒスパニック系の人たちの怒りと、それに賛同する白人を含めた人たちのデモがメディアに頻出しています。

 その中でBlacl Lives Matterという言葉も。これは組織ではなく運動体の様に見えます。そしてその日本語訳も解釈も含めて多様。シンプルに「黒人の命は大切」、少し助詞を変えて「黒人の命も大切」、先日は「黒人の命を粗末にするな」というのもありました。気持ちはわかりますが「粗末」という言葉を使う事に少し違和感が。でもそもそも「黒人の命も大切」などとわざわざ言わなくてはならないんて、なんて社会なんだとも思う。

 さて今日は初めての対面授業があり、テーマもヒップホップ。Blacl Lives Matterのアンセム(賛歌というよりも、集まりの趣旨に合った皆で歌う歌)としてKendric Lamarという33才のラッパーのAlrightが歌われているそうです。2年前にラッパーで初めてピューリッアー賞をとった人です。

 Alrightが入っているアルバムTo Pimp a Butterflyも持っていますが、アルバム・ジャケットが少し怖いのであまり聞きませんでした。しかし昨年の「現代文化論」で映画や音楽にやたら詳しい法学部の4年生からTo Pimp a Butterflyってすごいんですよと教えられ、あらためてちゃんと聞きましたが、難しい。理解するのが難しいので、評価も難しい。

 ラマーはロスのコンプトン地区の出身で、NWAのStraight outa Comptonが思い出されます。NWAはNigga with Attitudeというグループ名で、Attitudeは態度と普通思いますが、あえてAttitudeという時は、うるさい(態度)の意味になりそう。ロスのサウス・セントラルとかワッツとかコンプトンって、暴動が起きたフッド(地区)で有名です。ヒップホップが生まれたと言われるニューヨークのブロンクスのような。

 今日は半年ぶりの授業で、大学に入るもの久しぶり、いつも最初の授業は不安ですが、今回はいつもより。予定では終わったら、昨日テレビで紹介していた大通りのバラ園を夕方見学して夕食です。